サービスキャンペーンとリコール

自動車にはリコールという制度がある。生産販売後に明らかになった不具合を、メーカーが無料で保証修理するというものである。このリコールというのはよく聞く話しだけれど、サービスキャンペーンという言葉はあまり聞かないこと。

サービスキャンペーンというのは、ある種メーカーにとって都合の良いうたい文句なのかもしれない。
リコール寸前の不具合をキャンペーンと称して修理することで、ユーザーの不安を仰がなくて済むからだ。
実際にこれはリコールじゃないのか?と思うようなことがサービスキャンペーンとしてのうのうと整備されていくことがたくさんある。

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リコールというのは運転者にとって危険をはらんでいる部分なのかもしれない。危険だから、メーカーでも事故が起こる前に回収して担当ディーラーによって無料で修理をしてもらう。これは分かる。
危険なものはいち早く回収しないといけないという考えも間違っていない。

このリコールやキャンペーンの中には、ディーラーだけではなく販売契約している町工場もディーラーから謝礼をもらって作業を手伝うことがあるときもある。僕が手がけたことのあるリコールはプレオのリヤシートの針金が飛び出てしまうのを防ぐために、シートに穴を開けて、針金にカバーをかけるということ。
それと三菱のミニキャブのミッションを載せかえるという大掛かりなもの。

今流行っているのはダイハツだ。ダイハツのウォータージョイントとライトハーネスの取り付けだ。
ダイハツに至っては、整備の現場からぶーぶー文句が出たのかもしれない。だって明らかに材質不良だ。
ライトハーネスに関していえば、車両火災になる恐れがあると記載されている。だったらこれはリコールとするべきではないのだろうか?

イマイチリコールとサービスキャンペーンで済んでしまうこの違いが良く分からない。
自動車メーカーは自分が製造した車についてもっと責任を持つべきだと思ってしまう。

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