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新規のお客様

新規のお客様であります。
先日、ホンダの初代フィットに載ってる人が工場を訪れてきた。
聞けば、いろいろと不具合があるらしい。朝一番でのエンジン異音。
それと右のほうからビビり音がするというもの。
時期だったので1年定期点検を兼ねてお願いします。ということでしたが、まずは見積もりから。
それぞれ異音は発生していない。見知らぬ人が工場に来店することは、リピーターとなり新規開拓に繋がるのでより正確な仕事が求められる。

僕が担当することになり、まずは見積もりをある程度作る。困ったのが異音。朝一番での
エンジンの異音はベルトが一番怪しい。走行中の異音については試乗したが再現ができなかった。
概算の見積もりを伝える時に詳しくどのような時に異音が発生しているかを聞いた。
そうしたらなんと高速道路だという。しかし気になって仕方ないらしいので、もはやこちらも意地である。
見積もり段階で近くのインターから高速に乗り、高速テスト走行をした。異音が出た。結構なものだ。
どうやらドアバイザーからのビビり音だった。
これで解決策は見つかった。オーナーに今度は正確な見積もりを伝える。
これで

「結構です」

と言われればこれらの苦労は水の泡。この段階ではうちの会社はお金を請求しない。
一種の賭のように感じるが、もはや商売抜きでの意地である。
なんとしても直す。この姿勢が大切なんであって、オーナーからは了解を得られて仕事は正確に終わった。
こうやって新規のお客様にはうちの誠意をぶつけて、あとは選ばれるかどうかである。
特にフロントと僕はこういうのに熱が入ってしまうタイプなのです。
こうしてフィットのお客様には晴れてリピーターとして利用していただいています。
他の工場からお客様を奪うのは性に合わない。訪れてきたお客様がうちを選択してもらえるように全力を尽くす。
これが僕のモットーである。だって他の工場のみんなも振興会の仲間ですからね。
新規のお客様というお話でした。