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ショックアブソーバーのへたり

車検をしていると、下回り洗浄の時によく目に付くことがある。
それはショックアブソーバーからのオイル漏れだ。ショックアブソーバーから漏れたオイルはショックにへばりつき、そこに更に泥が付着していることが多い。
もうショックはスカスカで抜けてしまっている状態だ。
これを踏まえて、テスト走行をすると、やはりスプリングの動きが収まらない。
全然減衰されていないのが良く分かる。

オーナーにそのことを伝えて、修理するかどうかを聞いてみると
大体がこういう答えが返ってくる

「ええっ?別に不具合は感じていないからそのままで良いよ」

毎日毎日その状態に乗り続けていることで、不良ということに気づかなくなっているのだろう。
明らかにボヨンボヨンするんですが、交換は見送る。
ショックアブソーバーは4本全て交換すると相当な金額になる。
部品代だけでも5万円は超えてくる。それに工賃を合わせると、下手すれば10万円コースだ。
しかも本人には自覚症状がないため交換は見送ると。

僕も今まで会社に入った中でショックを交換した経験は10回くらいかもしれない。
その殆どが会社の車で、オーナーカーでの交換は異音がするという依頼で交換になった。
ショックアブソーバーがへたっている車に新品のアブソーバーをおごると乗り心地はかなりしゃきっとする。しかし、それを実践する人は少ないのが現実。
特にストラットサスの場合はアッパーマウントも新品に交換することをお勧めします。
乗り心地が良くなれば車もいとおしくなってきますから