新車から新車を乗り換える人

うちの工場にもいます。新車から新車を乗り換える人。今はこういう時代になったので、
さすがに車検を受けて長く使うのがあたりまえになってきているけれど、車検が来る前に新車を高価買取してもらい、それを元手に新車に買い換えるというスタンスを取っている人もいます。
考えてみたら、こういう車の買い方をしている人っていうのはメンテナンスがおろそかになっている人が多いかなと。ま、うちの工場のお客さんをデータとして考えていますけれどね。

やはり今の日本車というものは車検から車検まで何もしなくても壊れない車って多い。
なので、ノーメンテナンスで車検前に次の車に乗り換えても何の問題もないわけです。
逆にランニングコストで考えると、整備代がかからないからお得なのかもしれない。でも下取り価格はどうか?メンテナンス内容というものは、あまり下取りには関わってこないケースも多い。

オイルをたとえ交換していなくても、レベルゲージについているオイル焼けの跡を綺麗に拭いてあげれば、フィラーキャップを覗いたくらいじゃカムシャフトが見えない現代のエンジンでは、どのようなオイル交換をされてきたか分る術がなくなってくる。

下取りにだすちょっと前に格安オイルにでも交換しちゃえば、わかりにくいということですね。

特に他の工場で購入した車なんかだとそういうケースが多い。
こういう車両を程度のいい掘り出し物だと買ってみると、実はオイルが本当に真っ黒なんていうケースもあります。このあいだオークションで取った車もそうだった。
外見はとても綺麗なんだけど、エンジンの中はもう真っ黒。レベルゲージは綺麗にされていたけれど交換したオイルがその場で真っ黒になっちゃうくらい中はスラッジが溜まっている。
一度も変えたことがないんじゃないか?というほどでした。

新車を乗り換えていく場合、ランニングコストを安く済ませ、高価買取をしてもらうのが一番得策になる。
そのためには、ある程度のメンテナンスをしているような車両に見せかけるというのも一つのテクニックになってくるのだろう。

でもやっぱり、車は大切に乗ってもらいたいよなぁとしみじみ思ってしまう。僕はまだ生まれてこのかた一度も新車を買ったことがない人間だから余計にそう思ったりしますね

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする