目指せ自動車整備士 第4話「整備士の資格」

ーお昼休みー

MHO「A君飯は持ってきたか?」

A君「はい。弁当を。」

MHO「それじゃ2階の休憩室でお昼を食べよう。」

A君「はい。」

A君「あの・・・、皆さんはどういった経緯でこの会社に入ったんですか?」

MHO「みんなそれぞれだよ。例えば工場長は他の整備工場で整備をしていたし、フロントマンのBさんは三菱にいた。Cさんなんかいすづでトラックばっかりやってたんだ。Dは整備士の学校を出て新卒で入ったし、Eさんは日産ディーラーにいたよ。」

A君「そうなんですね・・・。MHOさんは?」

MHO「あ、俺はA君と同じだよ。スタンドでバイトをしていたんだ。」

A君「MHOさんは当然整備の資格を持ってるんですよね?そういう学校に行っていたんですか?」

MHO「いや、俺は資格もなんもなくてこの工場に就職したんだよ。A君と同じさ。だから社長は俺を君の教育係にしたんだと思う。」

A君「そうなんですか!?資格はどうやってとったんですか?」

MHO「資格をなしに整備工場へ就職した場合、自動車整備振興会が行っている講習に通うんだ。まず工場で1年実務経験を積む。そうすると3級整備士の受験資格がもらえる。整備振興会の講習に通って3級整備士をとったら、そこからさらに3年経験を積むと今度は2級整備士の受験資格がもらえるんだ。今の整備士は1級ができたけど、8割くらいはこの2級整備士を整備の専門学校に行ってとってくるんだよ。だから、素人だって工場に就職すれば学校と同じ資格を取ることができる。実際俺はそうやって整備士の資格をとったんだ。」

A君「そんな方法があるんですね・・」

MHO「そう。2級整備士っていっても俺はガソリン自動車しかもってないから。諸先輩方は2級ガソリン自動車と2級ディーゼル自動車の2種類持ってるから。」

A君「へー。知らなかったなぁ。」

MHO「だから、整備の資格なんかでそんなに卑屈になることはない。実際には俺より若いやつで、資格も持っていないのに技術を持っている人間なんかゴロゴロいるんだ。」

A君「えええ?そうなんですか?」

MHO「そりゃそうさ。」

MHO「さ、飯を食ったら1時からミーティングが始まるから、それまでには事務所にこいよ。外に外出する時は社長に一言言ってからにしろよ。あと、タバコをもし吸ったりする時は、工場の裏にある喫煙スペースで。タバコはイメージが悪いから見えるところで吸わないこと。あと工場内でも絶対ダメ。」

A君「僕はタバコすいませんので大丈夫です。」

整備士の資格を持っていなくても大丈夫!あなたにやる気さえあれば会社に勤めながらでも整備士の資格を取ることができるんです。

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