走行10万キロオーバーの車ばかり乗り継いで大丈夫?過走行の車を買う時注意してみるポイント

僕はここの所中古車を乗り継いでいます。たまたま縁があって買い替えたり、譲ってもらったりを繰り返しています。選んで買うのは安い物件ばかりなので、大体が走行距離10万キロを超えています。

知り合いからも

「そんなに走ってる車を中古車で買っても大丈夫なの?」

と言われることはよくあります。僕も整備士をやってるとはいえ中古車を買うときはそれなりのポイントを持って買っています。

整備士が10万キロオーバーの車を買うときに見ているポイントを紹介します。

ボディはしっかりしているか?

僕が10万キロおーばーの車を買うときに、ある程度長く乗ることを想定した場合、最重要ポイントとして確認するのがボディの状態です。

具体的にはどういうことかというと、錆が少ないかどうか?というところです。

車検の検査でボディに大きな穴が開いていたら通らなくなります。そしてボディやフレームの錆びというのは厄介です。ある程度の大きさなら簡易修理もできますが、本格的に錆びてしまっていると、修理するのに相当な金額がかかります。

下手したら車の購入価格を上回ってしまう。なので、ボディやフレームに錆が少ないものを選ぶようにしています。シャシ部分は基本的にネジ止めなのでいくらでも中古部品で交換が可能です。

ボディになると溶接など板金修理をしないといけなくなるのでお勧めできません。

点検記録簿をチェックして過去の整備歴を見る

車には点検整備記録簿が備え付けられています。基本的に2年間は保管義務があります。複写になっていて1枚は整備工場で保管。もう一枚はユーザーが保管しています。

ほとんどが車検証のホルダーの中に入れられています。この点検整備記録簿を見ると、過去にどういった整備を受けてきたかがわかります。

走行距離10万キロというのは一つの区切りです。交換されていてほしい部品を挙げてみると

・エアクリーナー

・ファンベルト

・スパークプラグ

・ブレーキパッド

・ブレーキシュー

・タイミングベルト付きの車ならタイミングベルト一式

・マニュアル車ならクラッチのOH

車って走行距離が5万キロをこえると、消耗部品の交換がちらほら出てきます。ファンベルトやブレーキパッドです。これが10万キロになると2回目の交換時期がやってくる。

2回目の部品交換が終わっているものが狙い目になります。この手の消耗品が交換されて入れば、その後3~4万キロはおおきな部品を交換しなくても大丈夫ですから。

タイミングベルトを使ってるエンジンの場合は、タイミングベルトが交換されているかどうかを点検します。ここは重要です。

走行距離が8万キロで価格が15万円する車。同じグレードで走行距離が10万キロで価格が10万円だとして、8万キロの車はベルトもブレーキもかえてない。これに対して10万キロオーバーの車はベルトとブレーキの2回目交換が済んでいる。となると買いなのは後者なのです。

長い目で見て、整備の峠を越えてるかどうかがポイントです。

車検以外の点検は受けているか?

これも前項に付随する内容ですが、車検と車検の間の定期点検を受けているかどうか?ユーザーの中には必ず定期点検も受けている人もいます。逆に車検から車検まで何もしない人もいます。どちらがいいか、いうまでもありません。

少しでも点検を数多く受けている車両が狙い目です。その都度プロの整備士が車を点検して、しかるべき部品を交換している車が狙い目になります。

この辺も車検証ホルダーに点検記録簿が入ってると思いますので、それぞれ確認してください。

格安の中古車を車検まで乗りつぶすなら細かいことは考えない

これは逆転の発想になりますが、車検が残っていて車検満了まで乗れればいいと割り切って買う中古車。

これはブレーキの残量が残ってればあとはどうとでもなります。割り切って買ってしまってもいい。フレームが腐って次回車検が通らなくてもいいんです。

車検まで乗れれば。こういう考え方で乗り継ぐのであれば、細かいことは考える必要はありません。取り合えずブレーキだけは残量がしっかり残ってるものを選ぶこと。ポイントはフロントブレーキパッドが5mm以上。ブレーキシューが3mm以上のもの。

割り切るなら多少は目をつぶる。こうすると中古車を選ぶ幅も広くなります。

僕は中古車を買うとしても、ある程度は長く乗ることを想定して毎回買っています。その前にいい物件が見つかると乗り換えちゃったりしますけど。

基本的には10万キロをこえていても、ある程度長く使う予定です。ベースとなる車は、ボディがしっかりしていればあとは何とでもなります。

昔7万円でホンダのバモスを買ったことがあります。7万円で買ったバモスですが、気に入ってたくさん直して長く乗りました。タイミングベルト類の交換、クラッチのOH、各ボールジョイントブーツ、リーフシャックルブッシュ、ヘッドカバーパッキン、プラグ、エアクリーナー、ドライブシャフトブーツ、アクセルワイヤー、クラッチワイヤーなど。

多分もうちょっと整備したと思います。結局3万キロ程度乗って次の車に乗り換えちゃいましたが。ここまで部品を交換しておけば、20万キロまで問題なく乗れたですけどね。

例え中古車であっても手を入れてあげると愛着もわいてきます。価格が安いので、予算を他に回せるのが中古車のいいところですよね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする