壊れた草刈り機を分解してみた!2ストエンジン分解・故障の原因は?

今日は車ではなくて、機械の話。近所の人が草刈り機を買い替えました。

草刈り機ですが、どうして買い替えたのか聞いてみたら

「壊れたから」

では、その壊れた草刈り機を分解したいからくださいといったら、快くもらえたので分解検証してみます。

こちらです。通称ビーバーと呼ばれている肩にかけて使う草刈り機です。

どんな風に壊れたのかって聞いたら、音がしてその後エンジンがとまってしまったというのです。お店の人に聞いたら少し触れただけでエンジンがブローしてるから買い替えたほうが良いとの事。

知り合いは買い替えました。どのように壊れたのか?

プラグです。特に異常は見当たらない。どんどんばらしていきます。

これはイグニッションコイルですね。プラグコードもつながっています。単気筒だからディスビなどはない。ダイレクトイグニッションみたいなものですね。

こちらはエンジンからの動力を伝える部分。

どうやって回転を伝えるのかというと、

バイクと似ていますね。遠心クラッチですねこれ。回転が速くなるとシューが開いて先ほどのドラムに押し付けられ動力がつながるといったところでしょう。

さくさく分解します。

ちなみに2サイクルエンジンなのでバルブはなし。タイミングベルトやチェーンもない。そもそもバルブがないからカムシャフトがありません。

シリンダーヘッドをはがすとピストンです。

さあ、エンジンが停止した原因はどこにあるのかな?

発見!思い切りピストンが棚落ちしています。

ピストンリングも折れている。これは圧縮が抜けてしまったという事ですね。ということは、シリンダー側は?

やはり大きな傷が残っています。

これは修理するとなるとピストンとシリンダーの両方を交換しないといけないという事ですね。

恐らく工賃や部品代を考えたら買い替えたほうがいいよ!という結論に至ったんでしょう。

よく見るとプラグホールが見えるので、プラグを外して内視鏡を入れてみれば、ばらさなくてもわかりましたね。

クランクシャフトとコンロッドもおもちゃのように小さいです。

というわけで、2ストロールエンジンの分解でした。実はこの分解には続きがあって、ピストンのみを取り出して、次の実験をしようと思っています。

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