エンジン不調で入庫してきたミニキャブ。

症状を確認すると、明らかな失火です。
プラグかコイルがダメになってるんだろうなと。
エンジンを見てみると、明らかに違和感がありました。

??
一番シリンダーのイグニッションコイルがおかしい。膨らんでいます。

そもそもが、コイルの種類がごちゃ混ぜになってるところもよろしくなかったりしますね。
おそらく最初に失火した時に壊れたコイルだけを交換している模様です。

このコイルも見てみるとNGKの刻印が入ってるので、交換されてまもないものだと思います。
どうしてこんなことになってしまうのか?

コイルが膨らんでいるということは、過剰な熱が加わったということになります。言い換えれば過電圧などが原因。
まれに製品不良で内部短絡していたり、絶縁不良だったりしてこうなることも考えられるでしょうけど、今回はそれは省略。
U62系のミニキャブの場合、原因はアース不良の場合が多いです。
特に、過去にタイミングベルトを交換している車両。その時って、このアース線を外されている可能性が高いです。


ここのアースケーブルが腐食していたり、アース不良を起こしているとイグニッションコイルへ影響がでます。
一度ケーブルを外して取り付け部を点検してみてください。
必要であれば磨いて組み付ける、もしくはケーブルも交換すること。
3G83はとくにプラグが焼損することもあり、プラグは普通の軽自動車よりも早く交換する必要がありますので。ご注意を!

ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。