ライン方式とピット方式の車検

ぼくが働いている整備工場はピット方式の工場です。
知り合いの会社の整備工場はライン方式を採用しています。ピット方式はそのまんま。ピットがあり、一人の整備士が全ての整備作業を行います。
ライン方式は製造業のラインのようになっています。リフトが動くんですよ。
まず受け入れ検査が始まり、終わったら移動式のリフトに載せられる。
次に下回りを点検洗浄。そしてまた移動。ブレーキ系統の整備。そのまま足廻りや下回りの整備。
終わったらエンジンの整備に入る。ライン方式はその部門ごとに整備士が交代します。
一台をいろんな整備士で整備するわけです。それがライン方式。
中に重整備が入っていたらすぐに重整備専門のピットに移すそうです。とにかくラインの動きをスムーズに流してたくさんの車検をこなす。

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うちのピット方式の工場では多いときで1日12~13台の車検をするときがありますが、
知り合いの会社のライン方式はなんと1日36台とかこなしているらしい。まさに恐るべきライン方式。
しかしライン方式だと整備士の士気がさがるし責任の所在が曖昧になる。
つまりクォリティーが下がってしまうのが難点。お客様に話しかけられても作業した人間であれば即座に把握できる。そんなピット方式が今見直されています。
欲を言えば全てを一人で面倒見るのがいいんだと思います。
車を売って、整備もする。一応窓口にフロントがいて、何かあったときのレスキュー体制が別の部隊でととのっている。
車両を運んだらそのお客様の担当整備士にタッチ。こうすれば数字の管理も極めてわかりやすい。
やっぱり車で大儲けなんかできないんですよ。完璧を期すにはそれなりに時間もかかる。
そういう原点を忘れちゃいけないんだと思う。
我々の給料はお客様からの整備代金からいただいているということだけは絶対に忘れちゃならない。

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