自動車整備はネジ一本に苦しめられるということ

自動車の整備作業をしていると、頭をなやませてくれるのがネジが折れるということでしょう。
実際、手も足も出ないまま折れるボルトというのは何本もあります。一番は錆びてしまう排気系統のネジなどがそれに挙げられます。
錆びたネジを外すには、酸素とアセチレンガスを使い、ネジを真っ赤に焼いてやる。
その状態であれば、ほぼどのようなネジも取ることが可能となります。
しかし、酸素であぶれないような場所にあったネジなどは厳しいですよね?
まさに整備士はネジに始まりネジに終わるといったところでしょうか?
ボクも修行時代は色々とネジを折ったものです。ネジが折れる感覚というものが分からないからだ。
この感覚を身につけるためにボクは10mmのボルトを手当たりしだいに折ってみた。そうすると
ある程度感覚でつかめるようになった。ネジを折らないようにしたいのなら、10mmのボルトを何度も何度も折ってみると、その感覚がつかめるようになる。

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話は変わって僕が折ったネジを紹介すると、レガシーのブレーキキャリパーのネジがまずひとつ。これはブレーキパッド交換時に折ってしまった。確か14mmのネジだったはず。そしてミニカのオイルパンのネジ。これは10mmだったかな。続いてミッションオイル交換時にドレンボルトを強く締めすぎてねじ山を駄目にしてしまったこともある。ミッションケースはアルミで、アルミの特徴を把握していなかったからだ。

この時は先輩にリコイル処置をしてもらったのを覚えている。
最近手ごわいなと思うのは、K6Aのフロントカバーからのオイル漏れを修理する際に外す、ネジロックの塗ってある12mmのボルトだ。

このネジロックがかなり強力に塗ってあるのと、ここに水が通っているから錆びているというのが原因でかなり外しにくい。ファーストアタックで折れちゃえばもうどうしようもない。少しずつ緩めたり締めたりを繰り返して抜いていくのですが、強敵だ。この12mmのネジはネジ自体が長いため、抜ききるまでなかなか気が抜けないのが困ってしまう。

ワゴンRのK6Aエンジンのフロントカバーのシーリング処置をしていますが、問題のボルトを抜くのにやはり20分くらいかかってしまう。集中力が続かないからだ。
ネジが折れるということは、作業を大幅に狂わすことになるので気をつけないといけない。

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