トヨタ ライトエースのリコールが半端なし!エンジンコンロッドの交換とはどのような作業か?

お客さんから問い合わせがあったので、何げに調べてみたところびっくりしたリコール内容です。

それはトヨタのライトエースに出ているリコールです。なんとエンジンのコンロッドを交換するという内容でした。詳しくお伝えします。

ライトエース・タウンエースのリコール内容

ライトエース・タウンエースのリコール内容

該当する車体についてはトヨタHPをご覧下さい。リコールの内容としてはエンジンのコネクティングロッドにおいて、製造条件の管理が不適切なため、内部に傷が発生しているものがある。そのまま使用しているとコンロッドが壊れて走行不能になるというもの。

言葉で書けばコンロッドを交換するんだね。ということですが、この作業相当大変です。現行のライトエースやタウンエースはダイハツ製の3SZというエンジンを搭載しています。

エンジンの搭載位置は運転席と助手席座席の下です。ボンネットの中ではありません。

作業フローを想像すると、車両からエンジンを降ろす。エンジンを分解してコンロッドを交換する。このような流れになるわけです。

以前出た86やBRZのバルブスプリングリコールが記憶に新しいわけです。86やBRZの場合はエンジンのシリンダーヘッド側でした。

今回のライトエース・タウンエースはシリンダーブロック側です。どちらかというとエンジンのコアの部分になります。

コンロッドとは?

リコールで交換されるコンロッドとはどの部品のことか?これは写真を見てもらえればわかりやすいです。

エンジンの心臓部にあたるクランクシャフトとピストンをつないでいるロッドです。

このロッドを交換するのが今回のリコールです。コンロッドの交換ってどのような作業になるのか?

コンロッドを交換するには、エンジンからピストンを取り出さないとできません。ざっと順序を説明すると

車両からエンジンを降ろす→タイミングチェーンを外してシリンダーヘッドとシリンダーブロックに分割する→オイルパンを外してクランクシャフト側からコンロッドキャップを外す→ピストンと一緒にエンジンから取り出す

このような工程が必要になってくる。エンジンの分解一歩手前くらいまで踏み込まないと交換ができない作業です。

コンロッドを交換するということは、精密なクリアランス調整と測定が必須条件になります。リコール作業にしては時間もかかります。最低でも2、3日はかかるでしょう。

リコールと付随して交換される部品は?

ライトエース・タウンエースのリコール作業時にコンロッド以外で一緒に交換されるであろう部品は何か?

まずはエンジンのガスケット類ですね。インテークマニホールドのガスケットやエキマニのガスケット類。当然エンジンオイルやクーラントなども交換されると思います。

該当される車体番号は平成30年4月4日以降製造のものになります。比較的新しい車体ですね。リコールの注意書きを見ていると走行不能になるということなので、なるべく早めにリコール作業を受けたほうがいいと思います。

もし、コンロッドが走行中折れたりすると場合によっては危険です。高速回転中のエンジンでコンロッドが折れちゃったりしたら下手するとエンジンに穴があいて、オイルが吹き出し車両火災などにつながる可能性だって0ではありません。

トヨタのHPで自分の車の車体番号を入力すれば該当車種かどうかがわかりますので、もしライトエースやタウンエースに乗っている人がいれば、早めにリコールを受けてください。