ギヤが入らなくて走れない?不具合多いスズキのAGSは何故誕生した?

少し前に新開発されたスズキのミッションでAGSというものがあります。

オートギヤシフトの頭文字をとってAGS。このミッション、なかなか不具合が多くて且つ、操作フィールもいいとはとても言えません。

AGSが出た頃、各メディアはこぞってこのミッションを持ち上げた記事を書いていました。僕も実際にAGSの車に乗ったことが何度もありますが、何がいいのかよくわからないしはっきり言ってこのミッションは嫌いです。

実際にスズキのミッションの中では一番不具合が多いのではないか?というほど不具合が出てきています。

その辺りを今日は書いてみます。

AGSの不具合!ギヤが入らず走れない

まずオートギヤシフトって、どんなミッションか?これはマニュアルミッションなんですけど、油圧のアクチュエーターを使ってクラッチ操作やシフト操作をしています。

なので、シフトレバーはATやCVTのものに似ています。そしてペダルは2ペダル。アクセルとブレーキだけ。

あくまでもマニュアルミッションをベースにしたものです。クラッチとシフトチェンジのみをAT化したものです。

つまり、AT限定免許でも乗れるわけです。そしてダイレクトにマニュアルミッションなのでロスが少ないため、燃費などもいい。

ここまで書くと、まあいいミッションだね。となります。

しかし不具合が多いです。不具合の多くはギヤが入らなくて走れないというもの。

体験したトラブルは、シフトをDにいれたんだけど走れないというもの。メーター表示はD1などとなっていても、カチャカチャ機械音がしているだけで、ギヤがニュートラルのまま。

こんなトラブルがよく起こります。

逆もあります。Dレンジに入れているのにメーターはNレンジのままで走れない。

そうなった場合、一旦シフトをPに入れて、エンジンを止めてかけなおすなどをすると直ることがあります。

それでも駄目な場合、AGSを再学習することでもちなおすことも。

AGSではクラッチ操作やシフト操作を油圧で行っています。

ではこのAGSを動かしている作動油はなんとメーカーでは無交換指定となっています。

作動油が入ってるという事は、漏れるという事だって起こりえます。そうなったらどうするか?アクチュエーターASSYを交換となり、部品で20万円オーバー。

この辺りにメーカーの悪意みたいなものを感じますよね。せめて作動油を販売してほしいですね。

動作が非常にもっさりしたAGS

AGSのメリットは何か?そのほかのAMT搭載車ではないPレンジがあるということ。そしてクリープ現象もありますので、ATと似た操作感で運転ができる。

だったらATでいいんじゃないのかなって、思ってしまうんですよね。

あとは百聞は一見に如かずで乗ってみればわかります。AGSの操作フィールをいいと答える人は少ないです。僕の周りの整備士は全員そのフィーリングが苦手です。

シフトチェンジのもっさり感がなければまだいいんでしょうけど、日本のようにストップアンドゴーが多い道路事情だと、もっさもさ過ぎて・・・。

そして不具合も多い。

その為か新型になったアルトにはAGSがありません。CVTのみになっています。

この不具合多くフィーリングがイマイチなAGSですが、エブリィやキャリィにも搭載されているので、まだしばらくは存在し続けるでしょう。

一度乗ってみるとわかるAGSのフィーリング。苦手です。

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