ブレーキパッドを交換しないでいるとどうなる?

ブレーキパッドって、減りますよね?普通につかっていれば、5万キロもつかもたないかってところですか?

ディスクブレーキの仕組みは簡単で、回転するブレーキローターをブレーキパッドで抑えて制動力を得ています。

当然回転するローターを抑えつけるのでブレーキパッドが減っていくわけですね。ではブレーキパッドが減ってくるとどのような弊害が生まれてくるのか?

ブレーキパッドが減ってくると、その分フェードするのも早くなります。
なぜかというと、厚い鉄板に熱を通すよりも薄い鉄板に熱を通すほうがすぐに熱が伝わりますよね?

で、パッドが減っているのに気づかないまま走ってしまうとパッドなくなり、ブレーキローターを削ってしまうんです。

今回はそんな車両が入庫したので見てみましょう

外したブレーキパッド


完全に終わっています。この車はブレーキが利かないということで入庫してきました。

実際、ブレーキパッドが完全に終わっている状態でブレーキングをしてみたんですが、全く止まらない。

ブレーキパッドがない状態でブレーキを踏むと、本当に効きません。ブレーキパッドって2つの部分で構成されていて、ブレーキとして機能するライニング部分。そしてそれをキャリパーに支えている裏板です。

この母材であるライニング部分のみブレーキパッドとしての機能をもっています。車検時の分解整備記録簿に記載されているのはこの部分の残量です。

母材部分を全てすり減らしてしまうと、裏板部分がブレーキローターに接触します。こうなると摩擦係数が変わって、ブレーキがほとんど利かなくなるのです。

さらに症状が進んでくると、ブレーキキャリパーのピストンがキャリパーから抜け落ちてしまうケースもあります。

ブレーキが利かない状態のイメージは雪道や砂利の低ミューな路面でABSを利かせてブレーキしているような感覚といえばいいでしょうか?
そんな感じです。

パッドです

厚みなし

もう一枚もこのとおり

裏板が削れているのがわかります。


ブレーキローターもレコード盤みたいに筋ができてしまっています。


こうなったらもうローターも使えません。ブレーキパッドもブレーキローターも交換しないといけません。

ブレーキパッドは2mmくらいになったらすぐに交換しましょう。もし2年間交換しないということなら、車検時に4mmあっても交換するのがオススメです。

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