バイ・ワイヤ技術がもたらすいろいろな事について

ちょっと前から車にはバイ・ワイヤという技術が使われだしてきました。

バイワイヤっていうのはどのような技術か?

簡単に説明すると、ハンドルとステアリングラックが繋がっていないとか、サイドブレーキとサイドワイヤーが繋がっていない。さらにはアクセルとスロットルが繋がっていない。

この辺りが代表的なバイワイヤです。

昔の車はアクセルペダルにアクセルワイヤーが繋がって、エンジンのスロットルバルブをワイヤーを介して開閉していました。ですが最近は電子制御スロットルになり、アクセルペダルにセンサが付いています。このセンサは当然可変抵抗で、ドライバーがどの程度ペダルを踏んだかをECUが判断してそれに見合ったスロットル開度を演算。スロットルバルブにはモーターが付いていて、ECUがそのモーターを開閉させているわけです。

サイドブレーキも同じです。ワイヤーで繋がっていたものを廃止して、スイッチだけになっています。リヤブレーキにモーターを備えて、サイドブレーキペダルを操作するとモーターが動いて必要なだけサイドブレーキをきかせる。

なんでこんな事するのか?そもそもモーターが壊れたらどうするのか?と疑問に思いますよね?当然アクセルポジションセンサは壊れた時用に2つのセンサを使っています1つが壊れたらチェックランプを点灯させて故障を知らせる。当然その間も走行が可能になっています。

バイワイヤの便利なところは、車がAIをある程度持って補助していると考えてください。例えばサイドブレーキって戻し忘れが多いでしょう?特にATだとサイドブレーキを引く人と引かない人がいる。それぞれ車をシェアするとどうなるか?

前の人がサイドブレーキを引いて、そのあとに使う人がサイドをほとんど使わない人だった。サイドブレーキを引きっぱなしで走っちゃう確率が高くなる。

が、車の車速を考えると時速40kmを超えてサイドブレーキなんか引いてる必要なんかないってECUが判断して解除するわけです。

これによってサイドブレーキの引きわすれを防止することができる。アクセルも同じですね。下手にアクセルコントロールをする必要があると。

車の初期型AIとも言われるべきなのがバイワイヤでもあります。

昔日産のPIVOというコンセプトカーが出ましたが、キャビンが360度くるくる回っていたのを覚えてる人もいるでしょう。

あれはステアリングバイワイヤを使っていて、ハンドルとラックエンドが繋がっていない。ハンドルはただのセンサであって、そうなるとキャビンを固定する必要はない。

それこそショベルカーのキャビンみたいに360度回す事も可能なんです。車庫入れとか簡単でいいですよね。

これから出てくるバイワイヤ技術は何か?機械的に繋がっているものは全てセンサとアクチュエーターによって代用されていくでしょう。

そうすると、ハンドルの位置から何から全てが自由に設定できる車になるのであります。

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