寒冷地のホイールナットは袋ナットにするべき重要な理由

雪が降る地域では、毎年春と冬にタイヤ交換をします。スタッドレスタイヤへ履き替えて雪に備えたり、雪が溶けたらノーマルタイヤに履き替える。

雪では当然スタッドレスタイヤじゃないと危険だし、ドライの路面でスタッドレスタイヤだとタイヤ自体が柔らかいので制動距離が伸びたりタイヤの限界が低くなって危険です。

タイヤ交換をする時に気をつけて欲しいのはホイールナットは綺麗にしておいて欲しいという事。もっと言うと、できれば袋タイプのナットを使ったほうがいい。

タイヤ交換時によくあるのがハブボルトと呼ばれるタイヤの雄ネジが傷ついてナットが外せないという自体。

最終的にハブボルトが折れたとしても、打ちかえる事ができるのでそんなに心配はないんです。

ですが、ハブボルトはハブに圧入してあり通常は固定されています。そのハブボルトがホイールナットを外そうとして一緒に供回してしまったら最悪。もはや外す術が無くなります。

どうするかというと、ホイールナットを削って割る。そしてホイールを外すといった順番になります。当然ホイールも傷がつく可能性は大。

そうならないためにも、タイヤ交換時にはホイールナットとハブボルトはパーツクリーナーで掃除することをオススメします。

ハブボルトはブレーキキャリパーを外してローターを外す。そして裏から打ちつけたりネジで締め込んで引っ張り出すという方法で交換します。

中にはハブボルトが抜けるだけの隙間がない車もある。そういう車はハブを外してハブボルトを交換しないといけません。最悪ハブベアリングも交換しないといけなくなるということです。

下手な潤滑剤を塗るのもよくありません。

大型などのホイールボルトは指定された潤滑剤を塗布したあとに、規定トルクで締め付けますが、普通車で変な潤滑剤を塗ると規定トルク以上締まってしまい、ホイールをえぐってしまう。

モリブデン系統の潤滑スプレーは厳禁です。あれはいくらでも締まってしまうので、どんどんホイールがえぐれてしまいます。こういう潤滑剤が塗布されていると、トルクレンチで規定トルクを締めても、いつまでもカチンという音がしない。

つまりオーバートルクでどんどん締まっていってしまいます。下手な潤滑剤を塗布するんだったら、パーツクリーナーでゴミを綺麗に落とすほうが10倍マシなのです。

ホイールナットも袋タイプならネジ山を保護します。貫通タイプだと、飛び出た雄ネジ部分に錆が発生すると脱着時にその錆を噛み込んで傷がつく事があるんです。

山間地でのホイールナットは袋タイプに交換しましょう。

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コメント

  1. hnk より:

    袋ナットはつっかえる場合があるので好みではありません
    貫通ナットのほうが安心です
    純正、社外①、社外②、ホイールごとに微妙に座面の厚さが違うのです
    ぱっと見で、すごい緩みがないことも確認できます

  2. MHO より:

    そうなんですね。長野などでは貫通ナットを使っていると、外側にはみ出ているネジ山部分が錆びて脱着時にネジ山を壊すことがあるので困っています。