車の原価を考える

たまに職場で話題になるんですが、車の原価ってそもそもいくらくらいなんだろうっていうこと。

100万円の車は、原価いくらで作られているのか?

ちょっと考えてみるだけで、おそらく60パーセント前後ぐらいなのかな。つまり60万円前後くらい。まず車っていうのは、自動車メーカーによって作られます。これをディーラーが売るということになります。僕のような町工場ですと、ディーラーからさらに車を仕入れなくてはいけない。ディーラー権を持っていないですから。

今では新車でも当たり前にリコールが発生します。リコールというのは、自動車メーカーが無償修理を行う精度で、おそらく新車である程度はリコール費用として収益を端に寄せておく必要がありますよね。残りが単純に収益になるのかというと、ディーラーへの報奨金などもあるでしょうし、そういうことを考えていくとやっぱり60パーセントくらいが原価になるのかなと。

トヨタグループの2014年3月期の通期決算で販売台数は1013万台でした。これに、営業利益が2兆2921億円。単純に営業利益を台数で割ってみると1台あたり22万6268円。車の値段は、100万円台のものからそれこそ500万オーバーの車まであるので一概には言えませんが、1台平均で22万円が利益として自動車メーカーに残る計算になります。

トヨタグループの車の値段の平均がどの程度になるのかちょっとわかりませんが、1台で22万円の利益。100万円を平均だと仮定すると22万円の利益というのは悪くないですね。原価が60パーセントくらいというのもある程度納得かもしれません。残りの20万円はディーラーの値引き分やリコールなどの費用と考えると妥当かなぁ。

安い車よりは高価な車の方が利益率は高いことは想像ができます。ですが安い車のほうが大衆車として台数がでるので、その分部品も安くなりますからね。

うちの会社では営業部門として、1台あたり最低でも8万円を利益として確保しろというのが命令で出ています。そう考えるとさかのぼって行くとディーラーよりも値段が安くできる筈がなくなってしまうんですけどね。トータルで稼ぐということですね。新車でしたら、今ではナビをつけたりマットやらバイザーやら雪国ですのでスタッドレスタイヤやら。ディーラーでは社外品を使わないから、アフターパーツをうまく使って付属品で利益を上げたりするのです。

ですがやっぱり自動車メーカーは製造元なので、一番儲かっているんじゃないでしょうか。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする