ブレーキ警告灯が点灯した意外な原因

さて、この間ちょっと面白い整備作業がありました。

それを本日はお届けします。 内容は ブレーキの警告灯がついて、消えないので困ってるとのこと。 ありますよね?ブレーキの警告灯。 サイドブレーキを引くと、警告灯がつきますよね?

サイドひいてるよって。 それがつきっぱなしになっちゃうってらしいんです。

原因は何か?

①サイドブレーキの戻し忘れ(笑)

②ブレーキ液の漏れ

③ブレーキパッドの磨耗

④その他

さすがにサイドの戻し忘れが原因で、わざわざ工場まで相談にはこないですよね? 大抵②か③であることが多いんです。 ブレーキの警告灯というのは、サイドブレーキを引いてるよ! という目安だけの警告灯ではないんです。 ブレーキパッドが減ってきて、ブレーキフルードが キャリパーの中にたくさん入っていって、 リザーバータンク内のフルードが減った時などにも、警告灯は光ります。

まずはブレーキパッドと、ブレーキライニングの残量をチェックしました。

「うーむ。別にパッドは減っていないしなぁ。それにブレーキ液も規定の量入ってるよな・・・」

なんてこった。なぁんか迷宮入りしそうな予感・・・ 今まで経験してきた車は大抵ブレーキの磨耗が原因だったってのに~。 と、肩を落としてみましたが、冷静に考えました。 サイドブレーキを引いた時に、警告灯がつくということは、 サイドブレーキにも警告灯のスイッチがついているはずだよな~。 そこをチェックしてみるか・・・

「おや?よくみると、この車ほかの車に比べてサイドがずいぶん沈んでるよな・・」

ほかの同型車種と比べても、サイドブレーキをフリーにした状態が ずいぶんレバーが下にあるんです。 こいつはおかしくないか? と思って、パネルを外していくと

愕然

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なんじゃこりゃー!!

見てビックリ

サイドブレーキレバーのステーが今にも錆びて朽ち果てそうだ・・・ 案の定、サイドブレーキをゆすってみると、イヤ~な感覚・・・ いつ折れるか分からないぞこのサイド! で、問題のサイドブレーキに連結されている ブレーキ警告灯のスイッチは

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フリーにした状態だと、サイドブレーキが沈みすぎて、 逆にスイッチを押してしまっています。

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サイドを少し引いてやるとスイッチが浮いてきました。

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原因はコレだ! お客さんに話をしました。 板金してシーラーを新たに塗らないと駄目だよって。 その板金代の見積もりが約10万円! この車は平成3年式で走行距離も10万オーバーのため、 そんなにお金をかけられないということで、廃車になりました。

軽トラックは、荷台とキャビンはシーラーで水が入らないようになっていますが、 経年劣化で、シーラーが硬化してはがれてしまい、 荷台からの水がキャビンに浸入してサイドブレーキを錆びさせたと。 危なかったよね~。いつサイドのレバーがとれちゃうかわからなかったんだよ? 恐ろしいことです。

こんなこともあるんだなぁと、結構勉強になった 整備作業でした。 皆さんもブレーキの警告灯が点等したら、いろいろと探ってみてくださいね

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