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FR車はデフが壊れたら走行不能になってしまう

FR車でデフが壊れたら走行が不能になります。
タクシーなどが、寿命を向かえる際の基準にしているのがデフだという話も聞いたことがあります。

デフは、プロペラシャフトからの動力を左右のドライブシャフトへ左右の回転差を調整しつつ伝達する部品です。

デフオイルやミッションオイルはまずは注入口を先に外します。何故かというと、最初からドレンを外してオイルを抜くと、もし注入口が外せない状態になったらオイルがいれられなくなってしまうから。それを避けるための順番です。

では次に排出口をとってオイルを抜きます


デフとミッションのドレンボルトには磁石がついていて、ギアの切粉が付着するようになっています。

デフが壊れると走行が出来なくなります。


デフにはミッションと同じ、粘度の高いギヤオイルが使われていますが、機械式のLSDなどは、クラッチタイプのデフなので

専用のLSDオイルを使わないといけません。

それとこれも結構知られていないことですが、4WD車においては、デフが前にも付いているということ。

フロントデフとリヤデフ。

特にキャブオーバーであれば、エンジンは座席の下。

フロントのアクスルはシートより前方になるのでプロペラシャフトも前後2本。フロントにもデフが使われていると。

お客さんに、デフオイルも換えておいてくださいと、1リットル缶のデフオイルを点検時に渡されることがありますが、やはりフロントにもデフがあるという認識がないらしく、リヤデフしか交換しなくてもよろしいですか?
と聞き返すことがあります。


そして、デフにはサイドフランジ部にオイルシールが使われており、たまにここからオイル漏れを起こします。

あとはプロペラシャフトがつながる部分のミッドと呼ばれる部分。

オイル漏れが発生したら、オイルシールを討ち換えましょう。

特にデフオイルをあまり交換していない車両は漏れやすいのでこまめに換えてあげることがいいと思います。ミッションオイルと同じ、5年5万キロを制限に2~3万キロほどで換えていくのが車にはいいかなと