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燃料メーター修理・フューエルゲージユニット交換

本日車検で預かったキャンターですが、

燃料メーターが動かないという依頼がありました。

一概にメーターが動かないといっても、いろいろとトラブルは考えられます。
単にメーター自身が壊れているとか、
ユニットが壊れているとか、
配線がショートしているとか。

電気系のトラブルは厄介ですが、消去法で考えていきましょう。

この車両は、満タンにすると、燃料計は半分くらいは上がるということです。
で、走行しているうちに、ちゃんと燃料計が下がってくるとのこと。

メーターの針がFのところにいかないというトラブルですね。

ここで考えられるのが、一応メーターが動いているので、配線は正常とします。

何故メーターがFULLまでいかないか?

メーター自身が壊れている可能性、
フューエルユニットの不良

この2つが怪しいです。

しかしこの場合、どっちがこわれているかのチェックは、案外簡単にできたりします。

トラックなのでフューエルユニットが外から丸見えなので簡単です。


フューエルゲージユニット

こいつには配線が来ていますので、まずはこのカプラーを外します。


カプラーをぷちっとな。

この状態で、カプラー自体をアースさせます。
こうすることで、メーター自身の良否の判断ができます。

これでメーターが上がらないときは、メーターが壊れているんです。


カプラーに針金をさして、ボディーアース

これでメーターの動きをチェック。

動いてきた動いてきた

動いてきた。おっと、アース不良で下がってきた下がってきた(笑)

気を取り直してもう一度

上がってきた上がってきた上がってきた上がってきた!!

よっしゃ!FULLまでメーターの針が上がったぞ!

これで犯人は特定できました。

フューエルユニットです

ガソリン車にはこのワコーズのフューエルワンが非常に効果があります

配線直結でメーターがきちんと動くということはメーターは不良じゃなくて、
燃料の量を感知しているユニットが壊れているということになります。

ユニットを取り外します。


フューエルユニット


この先っぽに「浮き」(フロート)

があります。

この「浮き」が燃料の量によってタンクの中で

浮いたり沈んだりしています。
このフロートに穴が開いたりして、燃料の中で浮かなくなると
燃料計が動作不良を起こします。

そして、フロートに穴が開いていなくてもきちんと
浮いていないとメーターが不良になります。


これが満タン時


これが空の時

こんな感じでフロートが浮いたり沈んだりして
抵抗値を変化させて、燃料の残量をチェックしています。

ユニットを交換したら、燃料計の動きも正常に戻りました。

今回は燃料メーターについての修理でした。

チームMHOでした。

燃料系だけに、火事には気をつけてくださいね