もう少しでジャパンモビリティーショーが始まります。
そこで個人的に一番気になってるのが、軽自動車のEV。わかってるのはスズキがコンセプトを展示。そしてBYDがハイトワゴンの日本向け軽自動車規格のEV。
トヨタ・ダイハツ・スズキが一緒に作ってる軽の貨物。

もうちょっとで軽自動車のEVがどんどんと普及していくと思われます。
今、日本では日産のサクラ、三菱のミニキャブミーブ。ホンダのNVANe。そして出たばかりのNONEe。あと佐川急便が使ってるASF2.0。
今販売されている中で一番僕が興味あるのはASF2.0。多分実車を見たことがある人は少ないと思うんですけど。電池がLFPを使ってます。
あとの日本車は三元系リチウムイオン電池を搭載してるんです。

今回ジャパンモビリティーショーに出てくるであろう、軽自動車EVたちの多くがLFPを電池として搭載してくることが予想されます。

なんで電池の違いをそこまで重視するのかというと、
従来から使われてる三元系リチウムイオン電池。日産の初代リーフから使われてる電池です。初代リーフ、どうなりました?最初は鳴物入りでデビューしましたが、電池の劣化が相当で、現在かなり走ってる姿を見かけなくなりました。
電池のコンバージョンができればいいんですが、それも日産はしてくれなかった。そのため、リーフは電気自動車のパイオニアだったけど、信頼が落ちてしまった。
LFPはリン酸鉄リチウムイオン電池です。こちらは三元系リチウムイオン電池と比べてエネルギー密度は低いです。同じ量を用意したとしたら、性能はリチウムイオン電池に負けてしまいます。
でもLFPはまず燃えない。安全であるということ。そして一番重要なのが充電回数、いわゆる長寿命なんです。
三元系リチウムイオン電池が300回充電したら性能が少しずつ劣化するとしたら、LFPは3000回充電しても大丈夫なんです。

初代リーフが使い物にならなくなってきたのは、電池の経年劣化による航続距離の低下。もし初代リーフが登場したときに搭載した電池がLFPだったらどうだったか?
多分満タンで200km走れるものが100kmくらいしか走れなかったかもしれない。でもまだまだ現役で走り続けられたわけです。
長寿命ですから。
それから時は流れて、中国がLFPをメインに開発を続けてきました。BYDがまさにそれ。そのBYDが超高性能なLFPを積んだ軽EVを作ってデビューさせてくる。
車格はNBOXと同じです。もし価格が同じくらいだったら、EVには補助金がでるので、NBOXよりも安く買える。
電池の耐用年数は申し分ないです。一番懸念されるのは、サービスを受けるディーラー網が少ないこと。そして、長く使うことが未知数だということ。
国内の自動車メーカーのものであれば安心ですけどね。
話を振り出しに戻すと、スズキはeビターラにLFPを搭載しています。BYD関連のものです。
おそらく軽EVにも同じLFPのブレードバッテリーを使ってくるだろうと。

とうとう国産の軽自動車にもLFPが搭載されてくると。軽貨物のバンもおそらくLFPを積んでくるんじゃないかな?
ただ雪国で使うには、FRだと厳しいです。
軽EVはFF。軽貨物EVもできればFFかRRが望ましいかな。多分RRなんじゃないかなとは思います。
三元系リチウムイオン電池を搭載しているホンダの軽EVも性能は上がってるので、10年10万キロは大丈夫だと思います。問題はそこから先ですね。
どの程度劣化していくのか?できれば劣化しない電池のほうが望ましいですから。
ジャパンモビリティーショーが楽しみです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。