純正装着タイヤを良しとするか、うーんとするか。考えをまとめてみた

新車時から装着されているタイヤ、通称純正装着タイヤです。このタイヤ皆さんはどう思いますか?

ぼくは純正装着タイヤには考えが2つあります。

純正装着タイヤを好ましく思うのはスポーツカーなどの特殊なモデルの場合。スポーツカーなどは通常の車よりも趣味性に偏っています。実用よりも趣味性性ありき。

であれば、タイヤも思い切りこだわって開発していいと思っています。

自動車メーカーは自社でタイヤを作っていません。タイヤメーカーに、自分たちがつくる新車に対してオーダーをして作ってもらう。おそらく何社かに求める性能などを伝えてオーダー入れているとおもう。

その結果、採用されるメーカーが1社の場合もあるし複数ある場合もある。たまに純正装着タイヤが2つ種類がでることがあるときなどがこれにあたります。

それこそエンジン・シャーシ・足廻りときたら最後の最後のタイヤにまで性能を求める。これはスポーツカーでは全然あり。

では、どちらかというと実用性を求められるファミリーカーで考えたらどうでしょう?

この前お客さんが

「タイヤをバーストしてしまった」

という依頼を受けました。行ってみたら、スペアタイヤがない。今時です。しょうがないから、家にあるスタッドレスタイヤを1本取り付けて、バーストしたタイヤのみ預かってきました。

タイヤの銘柄を見たら、市販されていないいわゆる純正装着タイヤです。

この場合、タイヤがかなり摩耗していたり劣化していれば、市場に出回ってるタイヤをチョイスするということもありです。

しかし、新車ですぐにバーストなどといった場合、1本だけ違う銘柄のタイヤを履かせるとバランスが崩れるため、ほとんどが純正装着タイヤを1本オーダーします。

まずこの場合、納期が長い。

通常でしたら1日もかからないで配達されるタイヤ、3日くらいかかります。取り寄せるんですね。そうかと思ったら、数年経過するともう手に入れることができない。生産終了しているわけです。

困りますよね。

あくまでファミリーカーには、市場に出回ってるタイヤでセッティングしてもらえればすごく助かるというのが僕自身の意見です。

新車装着の純正タイヤを作り上げても、万が一のバーストでは問題がいろいろと発生する。オーダーしても届かないとか価格が高いとか。

大衆車には純正装着タイヤをこだわって作って欲しくないと、思っています。

純正装着タイヤに性能を求めすぎると・・・

純正装着タイヤに異常な程の性能をカーメーカーが求めてくるとどうなるか?そのタイヤが生産終了になったあと、アフターパーツとして市場にでてるタイヤを選ばざるを得なくなります。

そんな時、大きくバランスをくずす可能性があります。

タイヤをもってその車を完成形とするのであると、全体的な「遊び」が少なくなります。若干の遊びを持たせることによって、幅広くフォローができる。

このタイヤをつけないとカーブでスピンしますよ。とかだったら困ります。極端な例ですけど。

当然タイヤメーカーもその1車種のためにずーっと純正装着タイヤを作り続けることなどありえません。

だとすると、大衆車ほど市場にでてるタイヤでセッティングをして欲しい。いいと思うんですよねネクストリーを履いた新車が登場とかエコスを履いた新車だ!って。

高性能なスポーツカーであれば、タイヤメーカーも事情を組んでタイヤを作ってくれるかも知れない。実際NSXなんかそうです。ロードスターもそうなりましたよね。タイヤも復刻する。

当時のスポーツカーに今のハイグリップタイヤを履かせるとボディが負けてしまう。それほど市販されているタイヤの性能も上がっている。

それでは昔のタイヤを復刻するか!という流れです。これもいい文化です。

こういった理由でぼくは純正装着タイヤは、特殊モデルにはOK。大衆車にはNGであると思っています。

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