近年の車は「0W-20」「0W-16」といった超低粘度オイルが当たり前になりました。
ディーラーでも「指定なのでこれ一択です」と言われがちですが、
本当にそれがエンジンにとってベストなのでしょうか?

今回は、車好き・長く乗りたい人向けに
「燃費オイルのメリットと落とし穴」をわかりやすく解説します。
目次
そもそもオイル粘度とは?

オイル粘度とは、簡単に言うと**オイルの硬さ(粘り)**です。
- 0W-20 → 冷間時も柔らかく、燃費が良い
- 5W-30 → やや硬めで高温時の保護性能が高い
メーカーはエンジン設計・燃費規制・排ガス規制を考慮して
「指定粘度」を決めています。
しかし、設計=理想条件であることを忘れてはいけません。
なぜ最近の車はオイルがどんどん薄くなるのか?
理由はとてもシンプルです。
① 燃費規制
オイルが柔らかいほどエンジン抵抗が減り、
カタログ燃費が良くなります。
② 排ガス規制
燃費が良くなればCO2排出量も下がります。
③ 保証期間内の安全
メーカー保証(5年・10万km)を無事に乗り切れればOK。
👉 20万km・30万km乗る前提ではないのが現実です。
燃費オイルのメリット
もちろんメリットもあります。
- 冷間始動がスムーズ
- 短距離・街乗りに強い
- 新車状態では問題が出にくい
通勤や買い物メインなら、
指定どおりの0W-20は合理的な選択です。
では、何が問題になるのか?
高速道路・夏・高負荷
- 高回転が続く
- エンジン内部温度が上昇
- オイルが想像以上に薄くなる
結果、油膜が切れやすくなります。
実際に起きやすいトラブル
- オイル消費が増える
- エンジン音がうるさくなる
- ピストンリング摩耗
- ターボ車ではターボ寿命低下
特に5万kmを超えた車では顕著です。
海外では指定が違うって本当?
はい、本当です。
同じエンジンでも
- 🇯🇵 日本:0W-20
- 🇺🇸 アメリカ:5W-30
というケースは珍しくありません。
理由は
- 高速巡航が多い
- 気温が高い
- 牽引や長距離走行
👉 使い方が違うだけです。
車好きが選ぶ「現実的な落としどころ」
| 使用状況 | おすすめ粘度 |
|---|---|
| 街乗り中心 | 指定粘度 |
| 高速多用 | 指定より1段階上 |
| 夏場 | 5W-30 |
| ターボ車 | 5W-30以上 |
| 走行距離多め | やや硬め |
※「薄くする」のはNG、「少し硬くする」はOK
粘度よりも大切なこと
実はこれです。
👉 交換頻度
- 0W-20でも早め交換 → 安全
- 高級オイルでも放置 → 危険
5,000km〜7,000km交換が安心ラインです。
まとめ
- 燃費オイルは悪ではない
- ただし使用条件を選ぶ
- 長く乗るなら粘度調整はアリ
「指定だから安心」ではなく、
自分の使い方に合わせるのが
車を大切にする一番の近道です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。