エンジン不調やエンストの原因と対策!内部のカーボンクリーンやスロットル清掃が効果あり

自分の車がエンストする・・。マニュアル車でクラッチ操作がうまくいかないで、エンストすることはよく聞く話。ただこれがAT車だと話が違ってきます。

みんなが口をそろえてびっくりするのが

「オートマなのにエンストするの?」

というものです。マニュアルでエンストするのは当たり前ながら、オートマでエンストするとどこかおかしいんじゃない?その車壊れていない?という疑惑に変わります。

オートマであってもエンストはします。

信号待ちでオートマの車がDレンジ入れていて、エンストした場合。

「やばい!早くエンジンかけないと後ろに迷惑がかかる!」

とキーをひねっても

「シーン・・・」

セルモーターは回りません。セルモーターを回すには、インヒビタスイッチがONになるPレンジやNレンジじゃないと駄目です。

普段エンストなんかしないオートマでエンストすると、DレンジからNレンジへ戻すという動作も焦って忘れてしまいパニックになってしまいます。

エンジンがエンストするメカニズムは?

ガソリンエンジン車がエンストする理由は大きく分けて2つのパターンにわかれます。

1つは点火系の異常。もう1つは急激なスロットルオフなどで、吸入空気が足りなくなってストールするケース。

点火系の異常は、信号待ちだけでなく、ほぼ全域でエンジン不調が起きているのでわかりやすいです。

代表的なのがプラグの摩耗やイグニッションコイルのリークです。

4気筒エンジンの車が3気筒になってしまい、そのままエンジンも止まってしまう。軽自動車の多くは3気筒なので、1シリンダー機能しなくなると2気筒となるのでエンジンがアイドリングできなくなることもあります。

プラグは摩耗してくると、電極が減ってギャップが広がります。ギャップが広がるといつもの電力ではスパークさせることができなくなるので、失火します。

それがエンジン不調につながります。プラグが摩耗しているままだと、イグニッションコイルにも負担がかかって、コイルもだめになってしまう。

いくらイリジウムプラグを装着してあるといっても、製品不良や何かしらの外的要因でプラグが正常に機能しなくなることもあります。

この辺はあらかじめ距離を見据えて交換することで、エンストを回避することができます。

エンジンの吸気系統の詰まり

そして、信号待ちで静かにスーッとエンジンが止まってしまうものは、吸気系統が問題の場合が多いです。

必要な空気を吸えていないため、エンジンが呼吸困難になりそのまま止まるというイメージです。

どうしてこのようなことが起きるのか?

これは、エンジンの吸気ポートが長年のゴミやカーボン、デポジットなどで詰まってくるからです。

新品時に10あった吸気口が5まで狭まっていたらどうでしょう?

アクセルを開けて走行中、急にアクセルを全閉にする場合。通常ならスロットルからの空気が流れ込まなくなるので、ISCが動いてアイドリングに必要な空気を確保しようと通路を開きます。

ですが、ここにカーボンが溜まっていると10吸い込む予定が5しか吸い込めなくなり、そのままエンストするということになります。

エンジンの吸気ポートなども、車を長く使ってくるとデポジットが堆積します。デポジットが堆積してくると、バルブが開いても混合気がシリンダーへ必要な量を吸い込めなくなるので不調になります。

この手のトラブルは10年10万キロをこえてきた車に多いです。

できればスロットルを取り外して、吸気系統をクリーニングするのが望ましいです。エンジンコンディショナーなどで部分的に奇麗にすることはできますが、ISCを壊してしまったりすることがあります。

スロットルバルブも電子制御スロットルの場合は清掃に注意が必要になります。

理想はガスケットを用意してそれぞれのパーツを分解して掃除すること。

ある程度距離を乗ってきた車は、燃料ラインを清掃して吸気系統も清掃することで調子を戻せます。

燃料ラインは燃料添加剤を何度か入れる。これにより燃料タンクからインジェクターまで。さらにはインジェクターが噴射している部位までをクリーンにしてくれます。

あとは空気の通路をきれいにしてあげれば完璧です。

点火系統に問題なく、エンストを繰り返すというのは吸気系統があやしいので、この辺りを奇麗にしてみてください。

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