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LPGエンジンの整備

今はうちの工場にはLPGガス車などの整備は入ってきませんが、昔は
タクシーの整備なども行っていたそうです。うちのエアコンシステムはLPGエンジンを使っていて、
エアコンシステムのために整備をしたりしています。
でもって、LPGエンジンというものを考えるんですが、やはりLPGの最大のメリットは
燃料が安いということ。ガソリンエンジンをLPGエンジンに改造することはさほど難しくないと
整備振興会の講師から話しを聞いたことがあります。
ただ、LPGエンジンは頻繁にバルブクリアランスを取らないといけないと先輩におそわりました。
とにかくエンジンの調子が悪くなったらバルブクリアランスをまずは見てみると。
どうしてそんなにもバルブクリアランスを調整しないといけないのか。

それはLPGエンジンというのは、バルブシートにかかる負担がガソリンエンジンよりも
大きいということだそうです。簡単に言うとバルブシートがへこんでしまうとか。
なので、ガソリンエンジンをLPGエンジンに変更するには、ミキサーやベーパライザなどの
燃料ラインの変更をする、それ以外にバルブ関係も変更しないといけないということ。
LPGには燃料自体の潤滑機能などはなく、熱的な要素も踏まえて、ガソリンエンジン用の
バルブとバルブシートを使うとすぐに磨耗してしまう。
なので、ガソリンエンジンをLPGに改造するのであれば、バルブとバルブシートは強化タイプの
LPG用のものを使わないといけないということです。なかなか勉強になります。

たまにインターネットオークションなどを見ると、LPGエンジン車が売られたりしています。
買ってもいいけれど、やはり気兼ねなく乗れるかというとそうでもないかもしれない。
やはり燃料インフラがガソリンスタンド並みに整っていないから、業務用以外に使うには
ちょっと気を使うかもしれないね。
LPGエンジンのバルブのことを知らない整備士も結構いるみたいだし、僕も話で聞いたことがあり、
会社のエアコン用のLPGエンジンしかいじったことがないので。
というわけでLPGエンジンについてでした