お客さんからの依頼で、
「ドアミラーからガガガガ音がしてやかましいからなんとかしてほしい。」
と、言われました。現車を見て症状を確認すると、車のイグニッションをオンにするとガガガガガガガガガずっとなっています。
パレット MK21Sという型式です。
最初に断っておくと、スズキ車全般にドアミラーの保証延長がかかっています。
新車登録10年・10万キロ走行まで該当車種においては無償で修理ができます。
各車体番号などは上記のリンクから調べてください。
このパレットは残念ながら走行距離が14万キロを超えていたので、該当する車体番号なんですがダメでした。
お客さんはドアミラーの開閉は手でやるから音だけ止めて欲しいというので、応急処置することに。
他のメーカーでもそうですが、この手の応急処置というとドアミラの開閉部分の配線をカットしちゃうこと。
パレットも簡単にできます。まずは室内から三角のパネルを外します。これは爪で引っかかってるだけなので引っ張れば外れます。
すると配線が現れます。
カットするのは当然車両側ではなくてドアミラー側です。車体側で配線を切っちゃうと、もしドアミラーを交換した時はまたつなげないといけない。
まずはどの配線がドアミラーの開閉を行ってるのかをサーキットテスタで調べていきます。
デジタルテスターが便利です。
どうやらこの灰色の配線のようなので、これをドアミラー側でカットします。
カット完了。試してみるとモーターのガガガガ音は止まりました。よかった。
ただこのままだと上流側でショートする可能性があるので、絶縁処置。
こういった熱収縮チューブを使うのがいいです。ヒートガンをあてると縮んでくっつく。
絶縁テープだともしかしたら取れちゃうかもしれないからね。
灰色の配線を切れば、ドアミラーの角度を切り替える機能などは生きているので、保証が切れちゃった場合などは試してみる価値はあります。