新型シエンタMXPL15G、ハイブリッドのブレーキフルード交換方法

3代目となった新型のシエンタ。この車、調べていくとハイブリッドながら、ある程度の作業はDIYでこなせる許容力を持っていることがわかりました。

今回はブレーキフルードの交換を調べてみたのでお伝えします。

昔は、ハイブリッド車って専用診断機がないとブレーキフルードの交換が厳しかったり、いろんな裏技を駆使して交換するといった手法でした。

この3代目のシエンタも、簡単なのは専用診断機を使ってのブレーキフルード交換。

しかし、手動モードで診断機がなくてもブレーキフルードの交換が可能になっています。

シエンタ ハイブリッドのブレーキフルード交換注意点

ハイブリッドカーの殆どがブレーキを電子的に制御しています。診断機を使用せずにブレーキフルードを交換するには、まずはこのブレーキ制御禁止モードへ移行してから行います。

注意点がいいくつかあります。

ブレーキ制御禁止モードへ移行すると、ブレーキウォーニングランプが点滅します。作業中は、ブレーキウォーニングランプの点滅を確認しながら行う事。

そして途中で

・シフトポジションをP以外にする

・REDEAY ONにする

・パーキングブレーキを解除する

・IGをOFFにする

・車速を0km/h以外にする

これらが起きるとブレーキ制御禁止モードが解除されてしまいます。すると、ダイアグコードが入力されることがあります。ブレーキフルード取替が終了するまでブレーキ制御禁止モードを解除しないように注意してください。

シエンタ ブレーキ制御禁止モードへの移行方法

それでは早速作業開始。まずはブレーキ制御禁止モードへ移行します。・パーキングブレーキがかかってることを確認し、シフトポジションPでIG ONにする。・シフトポジションをNで、ブレーキペダルの踏む・離すを5秒以内に8回以上行う。・シフトポジションPで、ブレーキペダルの踏む・離すを5秒以内に8回以上行う。・シフトポジションNで、ブレーキペダルの踏む・離すを5秒以内に8回以上行う。・シフトポジションPにする。

この操作を1分以内に行います。

成功したらブレーキウォーニングランプの黄色が点滅します。

サイドブレーキを引いたときのあのビックリマークの黄色バージョンです。

ブレーキウォーニングランプの点滅が開始したら、ブレーキ制御禁止モードに入っているので作業に移ります。

くれぐれも前述した制御モードを止める動作をしないこと。

カウルトップの一部を外して、ブレーキリザーブタンクのキャップを開けます。

ブレーキフルードの量に気をつけながらフロント右からフルードを入れ替えます。

ブレーキブリーダをゆるめて、ブレーキペダルを1秒間隔程度で数回踏み、新しいブレーキフルードが出てくるまでブレーキフルード抜き取りを行います。

もちろんリザーバータンクのフルードがMIN以下にならないように注意。

ある程度入れ替わったら、ブレーキペダルを1秒間隔程度で数回踏み込み、ペダルを踏み込んだまま、ブリーダプラグをゆるめます。

ブリーダーからフルードが出なくなったらブリーダーを規定8.3 N・m (85 kgf・cm)トルクで締めてペダルをリリース。ピストンをきちんと戻す為、ペダルは1秒以上リリースる事。

この辺の動作は通常のエア抜きと同じ感覚です。なんどか繰り返してエアを完全に抜きます。

これでフロント右は終わり。フロント左も同じようにします。

リザーバータンクの量に気をつけながら行ってください。

続いてリヤ。

リヤのフルード交換は、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でブリーダプラグをゆるめます。、ブレーキペダルを保持した状態でポンプモータおよびソレノイド駆動中にブレーキフルードを抜き取ります。

リザーバタンクの量だけは注意しながら行ってください。

抜き取り終了時、ブリーダプラグを締め付け、ブレーキペダルをリリースします。これを何度か繰り返します。ブリーダーの締め付けトルクはフロントと同じです。

片側終わったらもう片方も行います。

フルードのリザーバータンクの量を調整。

IG OFFにして、ブレーキ制御禁止モードを終了、漏れ確認をしてタイヤをつければ終わりです。

ハイブリッドだとは言え、手動でも作業が出来るのはありがたいですね。ただし気をつけながらやらないと、ダイアグコードを拾ったりしますので。

シエンタハイブリッドのブレーキフルード交換方法でした。

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