プロペラシャフトの振動と整備ミス

本日は笑えない失敗談。
失敗をするたびに凹みます。
でも再び初心に戻ることが出来るし、同じ失敗は二度としないようになります。

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三菱EKスポーツ

車検で預かった車両。

全て作業が終わって、イザ納車だ!

と、出かけたら40km/h位のスピードでものすごく振動する。
これは一体なに!?

ものすごく振動しました。
取りに行ってきた人に話しを聞くと、

「そんなことはなかった」

といいます。つまり作業工程で何らかのミスがあったということ。
リフトアップして、ギヤをドライブに入れてから回しすると

原因が判明しました。

プロペラシャフトが振れている

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三菱のホーシング型のデフはデフミットのオイルシールからオイルが良く漏れてきます。
今回のEKスポーツも例外でなく、デフミットのオイルシールを打ち換えた作業がありました。
その際、何かをしてしまったのだろうか!?

特に各部がたつきはないし、フランジにはマーキングをしてビスカスと切り離している。
(ビスカスは動くのであまり意味はありませんが・・)

とりあえず外して分解してみたら原因判明

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古いオイルシールのスプリングが中に残っていた状態で、
新しいオイルシールを打ち込んで、フランジを取り付けてしまっていた。

フランジとデフの間にスプリングがかみこんでいて、フランジが斜めにはまっていたことになります。
実際はスプラインではまるのでほんの少しだけ浮いていた部分があった。ということ。

もうこれはミス以外の何者でもありません。
このデフミットのオイルシールは鉄の入った硬いオイルシールで
外すのが結構大変です。

暗い夜に作業をしたということで見落としてしまっていた・・・

つくづく自分はまだまだだなと感じました。

お客さんには事情を伝えて、フランジとオイルシール、ロックナットを新品にして納車しました。

それにしても1mmフランジが浮いているだけで、プロペラシャフトは相当
振れてしまうんだな・・・と一つ勉強になってしまいました。

ご迷惑をかけて申し訳ございませんでした。

以上プロペラシャフトの振動についてでした。

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