高齢者の事故防止にマニュアルがいい?でも実情を知っておいた方がいい

近頃問題になっている、高齢ドライバーによる踏み間違いや誤操作による痛ましい事故。

今何故、このような問題になっているのかというと、免許を所持している高齢ドライバー相当数増えているということ。

僕が子供の頃って、おじいちゃんやおばあちゃんはみんな免許を持ってなかった。団塊の世代から上の年代の方達は免許を持ってる人がかなり多いです。

高齢者の免許保持率が多いので、事故も増える。社会問題になるという構図です。

サポカー限定免許も導入されるなど、少しずつではありますけど改善に向けて日本は動いています。今の新車は本当によくできていて、安全運転支援システムは絶対にあったほうがいいです。

もし、それらサポカーではない車に高齢者を乗せるとしたら、マニュアルがいい!という意見が多いです。それを今回は考えてみます。

高齢者にマニュアル車を乗せるとどうなのか?

高齢者にマニュアルを乗せる線引きはクラッチ操作にあり

僕が勤めている会社でも、いろんな年代のお客さんがいます。

その中では正直言うと

「この人はもう免許を返納しないと危ないな・・」

という人が一定数います。それはどんな人か?

まず、認知症が入ってきているパターンです。家族の人は気が付いて、車のキーを隠すといったことをしている家が多いです。

しかし、キーを隠されていることを不審に思わず毎日歩いてきて

「キーを作ってほしい」

といってくる人。こういうパターンが少なからず多いです。こういう人はもう乗っちゃだめですよね。本当に危ないし。

認知症などには問題なくても、非常に耳が遠い人もやめたほうがいいです。

というのも、マニュアル車で耳が遠いと、クラッチにかかる負担が相当です。

耳が遠い人はエンジン回転がどの程度上がっているかわからないので、アクセルを吹かし上げて半クラをしています。

酷い人などレッドゾーンにいれたような状態で、半クラしてるんです。これも非常に怖い。

もし、レッドゾーンまでエンジンを吹かしていて、クラッチペダルから足が急に滑ったらどうなるか?ロケットダッシュをするか、ホイールスピンをするかです。

考えただけで相当怖いです。この為、僕は高齢者にマニュアル車を与えるという意見も半分は反対です。

マニュアル操作を問題なく行えるうちならいい

耳が遠くなると、クラッチに負担がかかる使い方になると書きました。

もちろん修理代も馬鹿にならないです。というのも、普通のマニュアル車のクラッチって、普通の人が乗ってれば10万キロ位は平気で持ちます。

運転の上手なドライバーさんだと20万キロ無交換でも大丈夫なくらい。20万キロ位使い込んでくると、今度は部品の方が根を上げて、クラッチが切れなくなるということが起きてきます。

では耳が遠い人はどうなのかというと、僕の記憶にある人は最短で60kmという距離でクラッチを駄目にした人がいます。

10万キロもつ部品が60kmです。

そしてオーバーホールにはミッションを降ろしてクラッチキットを交換。下手すればフライホイールなども交換です。

一番クラッチオーバーホールが安いのは縦置きエンジンの軽トラックとかです。

それでも5万円位かかってきますから。

60km走行するたびに5万円の修理代を払うって、どう思いますか?

非現実的ですよね。なので、耳が遠くなってクラッチ操作が著しく下手になったら、駄目だと思います。

誤発進防止装置、安全支援システムにアシストしてもらう

もし、マニュアル操作もうまくできないくらい、体が衰えてきたらその時点で免許は返納すべきではないかなと。

それができないのなら、運転支援システムをちゃんと搭載した車に乗り換える事。

いわゆるサポカーです。

そんなお金がないという意見ももちろんあると思うんですが、そこはサポカー補助金などを手厚くして乗り換えてもらわないと、いつまでたってもこの手の事故は無くなりません。

人間である以上、操作ミスはある。若い人だってありえます。

自分だけでは不安ならば、車にもサポートしてもらう。僕も自分の運転に絶対の自信なんかないので、出来ればサポカーに乗りたいとすら思ってますから。

やっぱり一番困るのは事故を起こしてしまう事。自爆ならまだしもそこに被害者がいたら、その時点で人生大きくかわりますから。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする