雪道にスタッドレスタイヤ等を装着しないと普通車罰金6千円!対策しないと法令違反の事実

昨年関越道で起きた大雪による大渋滞。あれは何台かのタイヤ不良だったり、NEXCO東日本の判断や対応も後手に回り相当な大混乱を招きました。

これを受けて、国土交通省では

大雪に対する緊急発表を踏まえたトラック・バスの輸送の安全確保について

このような報道発表資料をリリースしました。中でも印象的なのは、雪道でスタッドレスタイヤなどの対策をしない場合、法令違反となり罰金が生じると明記してある点です。

詳しくみていきます。

積雪・凍結道路で滑り止めの措置を取らない車両は法令違反となる

なんとも過激なタイトルですが、

雪道でスタッドレスタイヤなどを装着しないでいると、明確に法令違反と記載してあります。

罰金は大型車で7000円。普通車で6000円。自動二輪が6000円。原付は5000円となっています。

国交省の報道資料は主に事業者向けになっています。

   12月28日に、大雪に対する国土交通省緊急発表が出されたことを踏まえ、トラック及びバスの事業者団体に対し、別添の通達を発出し、降積雪期における輸送の安全確保について万全を期すよう依頼いたしました。
なお、異常気象時等に輸送の安全のための措置が適切に講じられずに運行されたことが明らかとなった際には指導を行うとともに、悪質な場合には行政処分を行うこととしております

国土交通省HPより引用

プレスリリースを国交省は出していますが、違和感を覚えます。

プロのドライバー達は雪道に対する知識もあるし、装備もある。もちろんヤバいと思ったらチェーンを巻きます。

どちらかというと、注意喚起をしないといけないのはたまにしか乗らないドライバーに出すべきではないのかなと。

事実僕たち雪国で生活するものに言わせると、12月の初旬、早い人なら11月くらいにスタッドレスタイヤへの履き替えをほぼ済ませています。

雪道で何が怖いって、スタックして動けなくなる事。実は車が流れてさえいれば、制限速度こそ落ちますけど問題なくその区間は走破できるんです。

一度止まってしまうと、4WDでないと再始動ができなくなるケースがあります。雪国で4WDの人気が高いのはここにあります。

FRでノーマルタイヤなんてもってのほかですね。この報道資料を読む限りでは一般ドライバーも法令違反になるようです。

スタッドレスタイヤもプラットフォームが出ていれば効果がない

これは残念ながら雪国の人でもあることなんですが、スタッドレスタイヤを買い替えるタイミングが遅いということ。

スタッドレスタイヤにはプラットフォームという目印があり、それを超えて減ってくるとスタッドレスタイヤとして意味をなさなくなります。

写真中央の凹部分にある縦4つのプラットフォームが分かりますか?あの位置までスタッドレスタイヤが減ってしまうと、スタッドレスとして機能を果たせなくなります。

間違えやすいのが車検のスリップサイン。

写真中央の凹部で若干盛り上がってる部位があります。あれがスリップサイン。あそこまでタイヤが減ると、車検にすら通らなくなります。

間違えやすいのが1.6mm残ってるのだからまだいいだろう!と勘違いしてしまうところ。

スタッドレスタイヤのプラットフォームは、スリップサインよりもかなり早いタイミングで到達します。

そうなったらタイヤを交換しないと駄目なんです。

実際にこういったやり取りがお客さんとあるんです。あとプラットフォームまで減ってなくても、5年を経過したスタッドレスは新品に換えたほうが安全です。

保管状況によっては1シーズンしか使えないものだってあります。

各社いろんな技術を持ち寄っていますが、タイヤもやはりゴム製品。硬くなったらいくら溝が残っていても駄目です。

まさか罰則になるなんて知らないでは済まされません。

車は運転手次第では人命につながる乗り物です。冬の雪道や凍ってる路面を走る時は、きちんとしたスタッドレスタイヤやチェーンを装着してください。

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