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タイミングチェーンの交換理由

タイミングチェーンの交換と聞いて???と思う人は多いはずです。
なぜならば、タイミングチェーンはタイミングベルトと違って、交換する必要がないから。
しかし、事態は変ってきています。なぜならば、整備振興会で行われた講習では
タイミングチェーンの交換がこれからたくさん出てくるであろうという内容だったから。
その理由は、最近のタイミングチェーンは音を抑えるサイレントチェーンをもっぱら使用されている。しかし、このサイレントチェーンは伸びる性質を持ってくるということ。
伸びるとどうなるか?タイミングがずれてくるということ。タイミングがずれるということはそうです、排気ガスの計測で不合格になるということ。
つまりタイミングチェーンが劣化してくると、車検に通らなくなってしまうというわけ。

あと数年もすると現行のタイミングチェーン車のタイミングチェーンが伸びてくるために車検時に排ガステスターでひっかかり、交換を余儀なくされると。
ではタイミングチェーンの交換はどうか?
これははっきり言ってタイミングベルトの方が簡単です。そもそもタイミングチェーンは交換されることを前提に作っていないから。まずは形状ですが、タイミングベルトは
ベルトカバーに覆われていますが、タイミングチェーンになるとチェーンを潤滑させる
ためオイルが廻っている。なのでフロントカバーの内部にチェーンを入れています。
つまり液体ガスケットなどでシーリングしてあるということ。このため、ヘタに交換するとフロントカバーよりオイルが漏れてくる。
しかも大体がフロントカバーを外すにはオイルパンも外す必要があります。
と、タイミングベルトの交換と比べてタイミングチェーンの交換は大変。
タイミングチェーンはオイル交換にも、劣化のきざしをみせるため、オイルを交換していないエンジンに再びタイミングチェーンをかけるのもいかがかなと・・・

そうなるとエンジン内部を綺麗にフラッシングする必要も出てきたりと何かと大変です。
タイミングチェーンの寿命を延ばしたければ、きちっとしたメーカーのオイルをきちっとしたスパンで交換すること。これに勝るものはないと思います。