電圧計でわかる、真夏にバッテリー上がりが起こる理由

JAFの出動理由でいつもベスト3にランクインしてしまう、バッテリー上がり。

車って、エンジンがかかっていればオルタネーターが発電をするので、たとえバッテリーを外した状態でもエンジンはかかったまま保持できます。

それなのに何故頻繁にバッテリーが上がるのかを、電圧計を取り付けたのでシチュエーションごとに計測してみました。

取り付けた電圧計はこちら。

色は違いますけど。シガーソケットを増設するアイテム。これがなかなか面白くて、電圧計が付いているのです。この電圧計を使って各シチュエーションでどの程度変動するかをチェックします。

エンジン負荷0 アイドリング

シガーソケットの電圧計は13.2Vを表示しています。実際のバッテリー電圧をサーキットテスタで計測していないので、どの程度ここで降下しているかは予測でしかすぎません。

単純に数字の移り変わりでみてください。おそらくバッテリー電圧は14V近くになっていると思います。

ヘッドライトON・エアコンONでアイドリング

キター!!

電圧12V割れです。バッテリーは12Vです。それを下回っている。これはまずいです。このままずーっとこの状態だと、理屈上バッテリーは上がっていってしまう。

ヘッドライトON・走行時(エンジン回転上昇)

ライトONですが、エンジン回転を上げてみたらこの通り。バッテリー電圧を上回っているので、この状態をキープすれば使用中にバッテリーが落ちることはないでしょう。

ヘッドライトON・アイドリング時

信号待ち状態です。エアコンはきっています。ヘッドライトをONにしていても12Vよりはアイドリング状態でも上回っています。

状況をまとめると

こちらライトON・アイドリング・エアコンはOFFだけどブロアファンは回しています。

ライトON・アイドリング・エアコンONでブロアファンを回すとこの状態。

電圧計をつけてわかったのが、エアコンをONにしてブロアファンを回すとかなり電圧が下がっています。

エアコンをONにするとコンプレッサーにも電気を食われて、若干エンジン回転も下がります。アイドルアップが効くとはいえ、コンデンサーの電動ファンも回ります。

バッテリーにとって一番きつい状況なのは、エアコン使用時ということがわかります。

ヘッドライトをONにしたくらいではさほど電圧は変動しませんでした。

つまり、真夏のバッテリー上がりの原因は

1、アイドリング時

2、エアコンON時

3、その他電装品を使って、ブレーキを踏みつつウインカーを点滅、信号待ち

4、劣化したバッテリーを使っている

こんな状態になると、オルタネーターの発電量で電装系の電気を賄えなくなる。するとエンジンが自然とストールするという流れですね。劣化したバッテリーは電気を蓄えられなくなっていますから。

昔、ファンベルトが切れた車で自走して走行したことが何度かあります。興味深かったのは、エンジンを維持しながら走行できる電圧って10Vを切っていても大丈夫だったんです。

エンジンをかけようとセルを回すにはかなりの大電流が必要です。だけどエンジンがかかってしまえば、燃料ポンプからインジェクターなどを駆動する電気って例え10Vくらいまで落ち込んだとしてもエンジンがかかって走行ができていた。

工場になんとかたどり着いて、恐る恐るサーキットテスタでバッテリー電圧を計ると7Vだった!よくたどり着けた!なんていうことがありましたから。

エンジンを維持するための電気ってそんなに必要ではないんですね。ただウインカーをつけたりブレーキランプを光らせたり、そうこうしてるうちに落ちちゃうってことかな。

あと電動パワステの車はもっとバッテリーはシビアになると思います。昔ポロでバッテリー上がりの車をジャンピングして乗ってきたら、一時停止からの90度カーブという時に必ずエンジンがストールしましたからね。あれはわかりやすかった。

真夏でもバッテリー上がりは起こり得るので、3年ほどつかったら交換しちゃうの余計な心配がしなくて済みますからね。

電圧計ってなかなか面白いですな。

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