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Pレンジでエンジンがかからない。シフトポジションの狂いを調整 マーチ

time 2015/11/15

Pレンジでエンジンがかからない。シフトポジションの狂いを調整 マーチ

日産マーチ
エンジンがかからないという理由で入庫してきました。
症状を確認したら、
「Pレンジでセルモーターが回らない」
ということでもあった。

c-log838-01
マーチ

この車両はいわゆるCVTを搭載しています。

ATとCVTのエンジン始動というのは共通していて

「P」レンジか「N」レンジでないとセルモーターが回らないようになっています。
このシフトのポジションを検知しているのが、ミッションの変速切り替えレバーのところについている扇形の

インヒビタスイッチ

通称で言うとシフトポジションスイッチとも呼ばれるスイッチです。

このマーチの症状であれば、インヒビタスイッチが一番怪しいということになってくる。
しかし、実際に操作をしてみるとそうではないことが分かった。

c-log838-02
シフトノブは「P」レンジを示している

しかし、

c-log838-03
メーターにあるシフトポジションランプは点灯していない。Pレンジの球切れか?理由は違っていた。

操作を注意深く見てみると、手元のシフトレバーとメーターのシフトポジションの位置がずれていることが分かった。
このマーチのエンジンがかからないということは、シフトレバーはPに入れているが、実際はPレンジに入っていないというもの。なのでセルモーターが回らないというのが本当のところであった。

こうなってくるとワイヤーしかないだろうなぁと思いつつ、一応どこで誤差が生じてきているかを検証。

まずはシフトを分解

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シフトレバーのほうには問題はなさそうである。
きちんと全てのレンジに入る。

続いてミッション側を確認

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シフトワイヤーをミッションのレバーから外して、レバーをタイヤレバーでちょっと押してやるとミッション側でもきちんとPレンジまで入ることが分かった

 

c-log838-06
それぞれPレンジに入っている状態。

 

ワイヤー側はシフトノブ。シフトノブでPレンジにいれるとこの場所までワイヤーが引っ張られる。

そしてミッションをPレンジに入れるともう少し手前までレバーが来ることが分かった。その差は1cmちょっとといったところか?

それぞれの動作に問題はないことからワイヤーの伸びや各部の遊びが大きくなって
狂いが生じてきたということが確認できました。

では、ワイヤーを交換しないと駄目か?どこかで調整ができないかなぁと探していたら発見

c-log838-07
車両をリフトアップすると丁度中央近辺に、シフトレバーから出ているロッドにつながっているシフトワイヤーがでている。そこの接続部分は楕円に切り取られ、ある程度の調整が可能になっていた。

割りピンを外して、ネジを緩めてこの差を縮めてやればよい

c-log838-08
というわけで、調整完了。白い印をつけてある部分がもともとの位置関係。
それをワイヤー側で少しロッドのほうへ縮めてあげた。

これで、シフト操作を行い問題がないことを確認する。

インヒビタスイッチを交換したら正確にその位置をリセットさせる作業が必要になります。
たとえて言うなら、Pレンジに入れているとする。でもPの上方向へ手を当てている時。
逆に、Pに入れていて下方向へレバーを動かそうとしている時。
そんなときでもセルモーターが回らないといけない。

これはNレンジでもいえること。NのRレンジに近い方向へ力を加えた状態と2レンジに力を加えた状態。
この2つの状態であってもエンジンがかかるようになっていないと駄目。

今回は一発で決まってくれていた。ということで、マーチのシフトポジションの修正でした。

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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