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よく壊れるビスカスカップリングの仕組み

time 2014/11/02

よく壊れるビスカスカップリングの仕組み

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ビスカスと聞けば整備士の中では

「あぁ、また壊れた?」

というくらいよく壊れます。あまり特定のメーカー名を書きたくないんですが、スズキのビスカスがよーく壊れてしまいます。まず、ビスカスの役割とどこについているのか?スズキの場合はプロペラシャフトの真ん中についています。ビスカスが何をしているかというと、前輪と後輪の架け橋みたいなものです。スズキの場合はプロペラシャフトの真ん中についているわけで、前輪と後輪に回転差が生じると後輪に駆動力を配分するものです。

 

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このビスカスの恩恵は、車庫入れ等の切り返し時に明らかにわかります。ホンダのバモスのマニュアルに乗ってみるとよくわかりますが、車庫入れがすごく大変なんですよ。ホンダのバモスはフルタイム4WDで前輪と後輪の駆動力は直結です。つまりタイトコーナーブレーキング現象と呼ばれる現象に悩まされるのです。

タイトコーナーブレーキング現象は、ブレーキを引きずったような感じになります。車庫入れをしようと、ハンドルを思い切り切り返しながらクラッチをつないで行くと、ブレーキを引きずったような症状が出てしまい、うまく車庫入れするのが難しい訳です。

この現象を緩和してくれるのが正にビスカスカップリングなんです。タイトコーナーブレーキング現象が起こらないように、駆動を制限してくれる。スムーズにタイトコーナーが曲がれるわけです。

ではビスカスが壊れたらどうなるか?これは、ハンドルを思い切りきった状態で旋回しようとすると

「ガコガコガコガコ」

といったジャダーが発生するのがわかります。これはかなり不快なジャダー現象です。

ビスカスの仕組みは、インナープレートとアウタープレートが交互に配置されています。その内部をシリコンオイルが封入されています。前後の回転差が同じ状態では、プレートとオイルが一体となって回転するため、トルクが伝わりません。

回転差が発生すると、シリコンオイルの粘度によって回転速度の遅いプレートを引っ張って増速。回転速度の速いプレートを引き戻す格好になり、トルクを伝えます。

回転差が非常に大きくなると、熱が発生してオイルが膨張。膨張されたオイルによってインナープレートとアウタープレートが密着状態になり直結状態になります。

とこのようにビスカスカップリングは作動する訳ですが、スズキのビスカスはよく壊れます。その割に部品代が5万円位するので困ってしまいます。もし早い段階でビスカスの異常を感じたらすぐにクレームで修理してもらいましょう。

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