新型ムーヴとステラ計1万91台をリコール!内装材が基準より速く延焼するおそれ

ダイハツは2026年9月10日、「ムーヴ」と、スバルへOEM供給している「ステラ」の一部について、国土交通省へリコールを届け出ました。

リコール届出番号は5874。対象となるのは、2025年5月19日から8月29日までに製作された合計1万91台です。

今回問題となったのは、エンジンやブレーキではなく、シートカバーと前席ドアのアームレストです。

内装材が自然に燃え出すリコールではない

対象車では、シートカバーおよび前席ドアアームレストに使われている一部の内装材について、表皮の加工方法の検討が不十分でした。

そのため燃焼試験を行った際、保安基準で定められている速度よりも速く延焼するものがあり、基準に適合していないおそれがあります。

ここで誤解しないでほしいのは、普通に駐車している車のシートやアームレストが、突然発火するという内容ではないことです。

問題は、何らかの原因で車内に火がついた場合、対象となる内装材では火が広がる速度が基準を上回る可能性があるという点です。

自動車の内装材には、火災が発生した際に乗員が避難する時間を確保するため、燃え広がる速度について基準が設けられています。今回は、その燃焼速度が基準を満たさないおそれがあるため、リコールとなりました。

対象となる車種と型式

対象車は次の2車種、4型式です。

・ダイハツ ムーヴ
5BA-LA850S
5BA-LA860S

・スバル ステラ
5BA-LA850F
5BA-LA860F

対象となる製作期間の全体範囲は、2025年5月19日から8月29日までです。

ムーヴだけでなく、ダイハツが製造してスバルへ供給しているステラも対象になっています。

ただし、国土交通省が公表した車台番号の範囲に入っていても、仕様などによってリコール対象外となる車両が含まれる場合があります。

車種名や購入時期だけで判断せず、車検証に記載されている車台番号を使い、メーカーのリコール検索ページや販売店で確認してください。

シートカバーとアームレストを交換

改善措置では、全車両の車台番号と仕様を確認したうえで、次のいずれかの作業が行われます。

・シートカバーを対策品へ交換し、前席ドアアームレストを良品へ交換する
・前席ドアアームレストを良品へ交換する

車両のグレードや仕様によって、交換する部品が異なります。

シートカバーまで交換する車両では、作業にある程度の時間が必要になる可能性があります。案内が届いたら販売店へ連絡し、部品の入荷状況や作業時間を確認してから予約した方がよさそうです。

リコール修理なので、対象車であれば基本的にユーザーの費用負担はありません。

不具合や事故は発生していない

届出時点で、この問題による不具合件数は0件、事故も発生していません。仕入先からの情報によって問題が判明したとされています。

実際の火災や事故が起きてから届け出られたリコールではありませんが、保安基準に関わる以上、対象車をそのままにしてよいという意味ではありません。

対象となるユーザーには、ダイレクトメールなどで通知されます。ただし、中古車として購入した場合や引っ越し後に住所変更の手続きが済んでいない場合、通知が届かないこともあります。

2025年5月から8月に製造されたムーヴまたはステラに乗っている人は、案内を待つだけでなく、一度車台番号から対象車か確認しておくことをおすすめします。

リコール修理は2026年9月11日から開始されます。

今回のリコールは、走行中に突然車が止まるような内容ではありません。しかし、万が一の火災時に乗員が避難するための時間へ関係する重要な問題です。

「まだ事故が起きていないから大丈夫」と考えず、対象車であれば早めに販売店へ相談してください。

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