新型CX-5にGoogle Gemini搭載!「ガラスが曇った」と話すだけで空調操作?車の説明書がいらなくなる時代へ

自動車ニュース

2026年10月27日、マツダが興味深い発表をしました。

新型CX-5に採用されている「Google搭載」の車載システムが、生成AIの「Google Gemini(ジェミニ)」に対応したというものです。

アップデートはGoogle Playを通じて無償で提供されるとのこと。

僕はこの発表を見て、いよいよ車の操作方法が大きく変わっていくのではないかと思いました。

というのも、単純に音声でナビを設定したり、音楽を再生したりするだけではないんです。

車の状態を普通の言葉で伝えると、AIが意図を理解して車両の機能を操作してくれる。

ここが今回の最大のポイントだと思います。

従来のGoogleアシスタントと何が違うのか?

これまでも車には音声操作がありました。

例えば、

「OK Google、エアコンを22度にして」

「OK Google、自宅まで案内して」

こういった操作です。

もちろん、これだけでも十分便利です。

ただし、従来の音声アシスタントは、比較的決まった命令に沿った操作が中心でした。

それに対してGeminiは、会話の意味や前後の流れを理解できます。

例えば、運転中にこんなことを言ったとします。

「ちょっと車内が寒いな」

これを単なる独り言として処理するのではなく、空調の調整が必要だと判断できるわけです。

さらに、

「もう少し暖かくして」

と続ければ、それまでの会話を踏まえた操作ができます。

決まったコマンドを暗記しなくてもいい。

ここが大きな進化です。

ちなみに、Google Playは車内でアプリを入手するための仕組みで、Geminiは対話型AIです。従来のGoogleアシスタントをGeminiへアップグレードするというのが、今回の変更になります。

「フロントガラスが曇ってきた」と伝えればいい

僕が特に面白いと感じたのは、空調操作との連携です。

マツダの公式発表では、車内が寒く、ガラスが曇っていると伝えるだけで、Geminiが空調を調整できることが紹介されています。

これ、実はかなり便利だと思うんですよ。

例えば雨の日や冬場。

運転中にフロントガラスが曇ってきた経験は、誰にでもあると思います。

普通ならデフロスターのスイッチを探して、風向きを切り替え、必要に応じてエアコンを作動させます。

でも、Geminiなら、

「フロントガラスが曇ってきた。何とかして」

と話しかけるだけで、曇りを解消するための空調調整につなげられるわけです。

なお、これはマツダが公表した自然言語による空調調整の仕組みから考えた使用例で、デフロスターの個別操作まで全条件で保証されるわけではありません。

それでも、運転中にスイッチを探す負担が減ることには大きな意味があります。

整備士目線では、説明書を探さなくて済む未来が面白い

僕は長年、自動車整備の仕事をしてきました。

その中で、お客さんから車の機能について質問されることが何度もありました。

「この警告表示は何?」

「メーターに出ている表示を消したい」

「エアコンの設定がよく分からない」

最近の車は機能が本当に多いんです。

メーターの表示設定、先進安全装備、ドライブモード、各種カスタマイズ機能など、すべてを覚えている人はなかなかいないでしょう。

しかも、メーカーや車種によって操作方法が違います。

僕自身、整備士として車を扱っていても、初めて触る車種では説明書を確認することがあります。

ここに対話型AIが入ってきたら、どうなるでしょうか。

例えば、

「この車のオートライトはどうやって設定するの?」

「ワイパーのAUTOって何?」

「この表示はどういう意味?」

と質問するだけで、その車に合った正確な説明が返ってくる。

さらに対応した機能なら、そのまま設定まで行える。

そんな未来が考えられます。

ただし、今回のCX-5で警告灯の詳しい診断やすべての車両設定、整備手順の案内までできると発表されたわけではありません。

あくまで今後期待したい機能です。

それでも、車に詳しくない人ほど恩恵が大きい技術だと思います。

ナビや音楽も、単なる音声コマンドから会話へ

今回のGeminiは、エアコン操作だけではありません。

Googleマップと連携した目的地検索にも対応しています。

例えば、

「このルート沿いで、テラス席があって評価の高いカフェを探して」

こんな複雑な条件でも、自然な言葉で検索できます。

今までは自分で検索して、候補を見比べて、ルートを確認する必要がありました。

これが音声による会話で完結しやすくなるわけです。

音楽についても、

「今日は疲れたから、落ち着く音楽をかけて」

といった頼み方ができます。

さらにGemini Liveという対話機能もベータ版で利用でき、旅行の計画やアイデアの相談なども可能になります。

車が単なる移動手段ではなく、情報を調べたり、考えを整理したりする場所にもなっていくのかもしれません。

便利になる一方で、気になることもある

もちろん、AIが車に搭載されれば何でも解決するというわけではありません。

まず、車両操作に対応する機能には制限があります。

すべてのスイッチをGeminiから操作できるわけではありません。

また、利用環境や連携アプリによって機能が異なることも発表されています。Geminiの利用には年齢や設定に関する条件もあります。

そして、AIは間違える可能性もあります。

例えば、メンテナンスに関する質問に答えるとしても、年式や仕様が異なる情報を案内されたら困ります。

車は安全に直結する製品です。

AIの回答をそのまま信用してよい場面と、メーカーの正式な取扱説明書や整備資料を確認しなければならない場面は、区別する必要があるでしょう。

特に警告灯や故障診断、整備作業については、今後も正しい一次情報の重要性は変わらないと思います。

車の進化はエンジンだけではなくなった

かつて新型車が登場すると、僕が最初に気にしていたのはエンジンでした。

排気量、最高出力、トルク、燃費、ミッションの構造。

整備士としては当然、そこが気になります。

しかし、これからは車載AIの能力も、車選びの重要なポイントになっていくのかもしれません。

車の操作方法を人間が覚えるのではなく、車の方が人間の言葉を理解する。

この変化は、スマートフォンにタッチパネルが普及した時に近いものを感じます。

そして何より、機能が増えすぎて複雑になった現代の車を、もう一度シンプルに使えるようにしてくれる可能性があります。

説明書を何ページもめくる代わりに、車に直接聞けばいい。

そんな時代が本格的に始まろうとしているのかもしれません。

僕は今回のCX-5へのGemini対応を、単なる便利機能の追加ではなく、人と車の関係が変わる大きな一歩だと感じました。

将来的には、整備情報や故障診断まで正確に案内できるAIが搭載されると、さらに面白くなるでしょうね。

皆さんは、AIに話しかけて操作する車と、従来の物理スイッチで操作する車、どちらが使いやすいと思いますか?

MHO公式SNS・関連メディア

SNSの更新・購読と、MHOの関連サイトはこちらから。

タイトルとURLをコピーしました