三菱からの注意喚起!ATコラムシフトのEKワゴン、坂道で勝手に動き出す

ちょっと気になるサービスキャンペーンが出たので、周知したいと思って取り上げます。該当になるのは三菱自動車のEKワゴン。H81Wというモデルです。

どのようなサービスキャンペーンか?というと、このサービスキャンペーンは何かの部品を交換するとかいった類のものではありません。

運転手の運転に「ここだけは気を付けてくださいよ!」という注意喚起の周知徹底が目的とされています。

内容はタイトルの通りで、初代EKワゴンの初期型で、3ATのコラムシフト車。操作を誤ると坂道で車が勝手に動き出してしまうというものです。

ちょうど該当のEKワゴンがあったので撮影してきました。

初代EKワゴンの初期型はATは3速ATです。シフトレバーはハンドルの奥にあるコラムシフトを採用しています。

今コラムシフトを採用しているAT車ってずいぶん減ってきましたよね。レバーを手前に引いてシフトをレバーを操作する独特な操作方法がわかりにくかったのか?リンケージなどが増えてコスト的に割に合わないのかで、めっきり減ってきました。

このEKワゴンのコラムシフト車。操作を誤ると、坂道で勝手に動きだすという症状が発生するということで、サービスキャンペーンが出ました。

車が停止する前にコラムシフトを操作しないこと

助手席に乗っていて、運転手の操作を観察しているとたまに見かけます。

AT車で車が停止する前にシフト操作を行う人。

例えば、バックして車庫入れをしているとします。一回で入らなくて前進して幅寄せをしないといけない時。車がバックしている最中にシフトをドライブに入れちゃう人。

車速が遅い状態だから気にしないでDレンジへ。あまりにも車速があった状態でやると

ギャギャギャとギヤが削れちゃうこともあります。この操作が非常によろしくないわけです。ミッションのギヤに負担がかかるのは当然のことながら、シフトリンケージにも負担がかかります。

今回のサービスキャンペーンは後者でシフトリンケージの部分が変形してしまう。

やってはいけない操作として

3速自動変速機搭載車において、車両が完全に停止する前にシフトレバーをパーキングレンジに操作すると、 パーキング機構(自動変速機のアウトプットシャフトを機械的に固定する機構) を作動させるパーキングコントロールレバーのピン部が変形することがあります。 そのため、パーキング機構が正しく作動しなくなり、駐車ブレーキをかけずに坂道等に駐車した場合、車両が動き出すおそれがあります。

三菱自動車HPより引用

このEKワゴンの場合、車が止まる前にPレンジにいれることがマズイということですね。パーキングコントロールレバーのピンが曲がって、Pレンジに入ってるようではいってない状態に陥るということ。

ATのPレンジって、機械的にギヤを内部でロックさせます。

ミッションのギヤをロックさせるので、若干の坂道ならサイドブレーキを引いてなくてもブレーキがかかってるような状態になる。

でも、このパーキングコントロールレバーが曲がると、Pレンジにいれてもロックが完全にかからなくて、サイドブレーキを掛けない人は車が動いてしまうということですね。

後期型のEKワゴンはコラムシフトではなくなった

初代EKワゴンの後期型はシフトレバーの形状が変わっています。

このようにインパネの中央に縦型のシフトを設けています。こちらのほうが操作的にはわかりやすいですね。

今のATは大体このタイプになってきましたね。コラムシフトはめっきり減ってしまいました。このタイプはサービスキャンペーンに該当はしていません。

ちなみにこちらは同年代くらいのスズキ車。MRワゴンですが、やっぱりコラムシフトを採用しています。

コラムシフトを採用すると、スペースがかなり広くできるメリットがあります。

ですが、ATにつながるリンケージ部分はフロアシフトなどに比べて部品点数や関節部分が多くなるので、いろいろと不具合が発生しやすいわけですね。

マニュアルでコラムシフト車も昔はありました。大体関節部のブッシュがすり減ってくるとギヤが入りづらくなってしまったんです。

AT車は車が停止してからPレンジに入れること

常識的なことなんですが、AT車は車が停止してからPレンジに入れてください。運転がうまい人だと、車速が残ってる状態でRからDレンジにうまくつなげる人もいます。ギヤなりはしません。

ただ、Pレンジへ入れると機械的にロックがされるのでその部分に荷重がかかり、負担が多くなります。

慣れてきたからといって、やりがちなことですが気を付けてください。

坂道で車が動き出したら人力で止めることはもはやできません。国土交通省のHPには記載がない情報で、三菱のHPにはのってます。

該当者に乗ってる人にはリコールと同様ダイレクトメールが行くそうです。ダイレクトメールが届いても、リコールではなくて注意喚起です。

部品交換はないので、操作方法を今一度見直すようお願いします。

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