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エンジンブローしたエンジンを分解して原因を突き止めてみた

エンジンブローしたエンジンを
分解して検証してみました。


三菱の3G83エンジン

三菱の軽自動車に搭載されているエンジンです。
車両は三菱のトッポでした。

症状としては、高速道路走行中に、急に白煙を吐いたので
あわててSAに止まり、レッカーで入庫

エンジンはガラガラ音がして、煙がもくもくと上がって
パワーが著しくダウンしたとのこと。

入庫段階で、プラグを外してみると、

2番シリンダーのプラグの電極が溶けてなくなっていた

そして、圧縮圧力を計測すると、1番と3番の半分しか、2番シリンダーの圧縮はなかった。

ということで、エンジン分解を試みた


予算の都合で中古に換装済みなんで、
これはもはやスクラップにされる予定。もったいないので検証しておかないとね。


ヘッドを外してみた。

ピストンに穴が開いているかと思えばそうでもない


ヘッド

バルブがかけているかと思えばそうでもない。

ただ1番と3番に比べて2番シリンダーは燃焼室の色が
狐色になっている。これはガソリンで燃料室内が洗われてしまったんだろう


2番のバルブ

さすがに決定打がないので腰下も分解。
ピストンを外してみた

ここで納得


ピストンに傷が付いている
よく見るとピストンリングも固着している。棚落ち寸前といったところでしょうか?


2番


1番。こっちはリングがきちんと動いているのがわかります。

高速道路の高負荷状態で、燃料が薄くなり

ガソリン冷却が追いつかなくなり、プラグが溶けてしまった。
当然シリンダーも生ガスにより潤滑不能になり、焼き付きに陥ったといった感じでしょうか?

もう少し負荷が高くて、そのまま走行を続けていたら棚落ちしていたでしょう。

というわけでブローしたエンジンの原因追及でした。

圧縮圧力を図るにはコンプレッションゲージです