自動車メーカーが作った4Lで12800円のエンジンオイルは、新車充填オイルと何が違うのか?

先日ですが、トヨタから新しいエンジンオイルがラインナップされました。

正確に書くと、トヨタの中のGR。GRというのはガズーレーシングの略称です。

GRというのはモリゾウ社長が設立した比較的新しい社内カンパニー。文字通りレース活動を主にしているところです。

そんなGRがこの度新しいエンジンオイルをリリースしました。

このオイルは4Lでメーカー小売価格が12800円となっています。税抜きです。

ターゲットとする車種はGRヤリスです。もともとGRヤリスにはトヨタ純正モーターオイル SP 0W-20が充填されています。

GRヤリスは普通のヤリスとは全く異なる、ガチンコのスポーツカーとなっています。GRヤリスの舞台は主にラリーを意識しているんじゃないかなと。

自動車メーカーが製造した高級オイルにはそもそもどんな狙いが隠されているのか?

4Lで12800円のエンジンオイルを販売する理由は?

そもそもトヨタの純正オイルでは駄目なのか?という疑問が一つ浮かびます。

もちろん街乗りの普段使いであれば、新車充填されているエンジンオイルで全く問題ありません。

GRが新しいオイルをリリースした理由って、今後のGRヤリスの動向にも注目が集まるところです。ただし、このオイルはGRスープラには使えないとされています。

GRヤリスや86には適合します。

86はこれでフルモデルチェンジ予定ですが、幅広くワンメイクレースやサーキットランをされているので、そのあたりのユーザーもターゲットにしているところでしょう。

純正オイルよりも高価で高性能なオイルを必要とするのは必然です。なぜならばGRヤリスを普段使いとして使う人って少ないはず。

そもそもがヤリスでいいのにあえてGRヤリスを選ぶ人は、もちろんサーキット走行やラリーを視野にいれて購入している層が多い。

ガズーレーシングとしても、そういった表舞台に出ていくとき内製のエンジンオイルで耐えきらないと問題ですよね。この辺りに今回のエンデュランスというオイルを作った背景があると思います。

スープラができる前って、モリゾウ社長は他社のスポーツカーを乗ってニュルなどを走っていたという話があります。どうしてこのクラスのスポーツカーがトヨタにないのか?

その思いがBMWと共同で作り上げたスープラ誕生につながったと。

オイルも同じですよね。車を出す以上はそれなりのパーツやメンテナンスもフォローできないといけませんから。

エンデュランスというエンジンオイルの特徴は?

「ノンポリマー技術」で作られたエンデュランスというオイルはどんな特色をもってるのか?

サーキットやダートでの連続走行など過酷なシチュエーションでも、オイルの粘度低下を最小限に抑え、油膜強度や油圧をキープ。エンジン内部で生じる高負荷にも余裕をもって応える強靭さ。

同時期に発売された0W-16のサーキットに比べて油圧が厚いので、連続周回にも耐えうるようにできているそうです。

この辺りはやはりラリーなどをターゲットに考えているかもしれません。

街乗りは純正のオイルでいいんですけど、サーキットなどに行くときはあらかじめGRが開発したエンデュランスを入れていくのがエンジンにとってはいいと思います。

値段もものすごく高いわけではないですからね。お勧めです。

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