ランクル アクセル吹けなくてABSランプが点灯の意外な原因は何?

トヨタのランクルであやうく騙されそうになった故障がありましたので紹介します。

事の発端は一本の電話から。

「もしもし!乗ってるランクルが急にアクセル吹けなくなったので助けてください!」

やりとりは省略させていただきますが、お客さんからの問診でわかっている症状は以下の通りです。

・アクセルを踏もうと思っても、まったくふけあがらない

・メーター廻りにはABSのランプが点灯しっぱなし

・エンジンチェックランプなどは点灯していない

・エンジンは現在かかっていて、アイドリングしている

というものです。うちにデータのない車両で、新規のお客さんでした。車に到着して症状を確認すると、言われた通りでエンジンがかかってアイドリングをしています。

メーターパネルには確かにABSランプが点灯しっぱなし。

試しにアクセルペダルを踏んでみると、ふけあがらない・・。オーナーの言ってる症状と一致しています。

ABSランプが点灯してアクセルが吹けない?

実車のエンジンルームなどを撮影していないので、違う同型エンジンのものをつかって説明していきます。

ランクルでガソリンエンジンを搭載しているモデルでした。3RZだと思います。

まずABSは置いておいて、アクセルが吹けない原因を探ります。

アクセルを踏み込んでもまったくふけません。エアフロやディスビが怪しいのかなって思いましたが、過去の経験と照らしてみるとそうではない感じです。

エアフロが完全に壊れていると、アイドリングできなくなります。もし点火系統のリークであれば、まったくふけないという事はないです。

回転が引っかかって、吹けないという感じになる。このランクルの奇妙なところは、アイドリングには失火の傾向が全くなく奇麗にアイドリング状態をキープしているということ。

アクセルが吹けない原因は意外な結果に・・

とりあえず点検を進めるために、一度エンジンを停止して、プラグなどはどうなっているかなと確認してみましたが、焼け具合に問題はなし。

プラグコードにもリークの痕跡は有りません。

それもそのはず、アイドリング時にはきれいにエンジンが回っているからです。最初から点火系統は除外して考えていましたが念のため。

もう一度エンジンを始動させようと思ったら、まさかのかからない・・・。

しかもセルモーターが回らない・・。この時点で全ての謎が解けました。危うく騙されるところでした。

バッテリーが電圧が7Vしかなく、エンジンが吹けなかった

ここまで来てピーンと来た人もいるかもしれません。

そうです。エンジンが吹けない原因はバッテリー電圧の不足の為。持参したサーキットテスタでバッテリー電圧を計測すると、なんと7Vしかありませんでした。

バッテリーが劣化している車であっても11V位キープしているのに、まさかの一桁Vです。

どいういうことか?

このトラブルの根源はオルタネーターの不良でした。

※画像はランクルのものではありません。説明の為にライトエースのものを載せています。

ランクルの走行距離は18万キロオーバーでした。

自分の頭で組み立てた仮説があっているのなら、持ってきたブースターでエンジンをかけてやると多分全て直っているはず。

ということで、持参したブースターを使ってジャンピングすると一発でエンジン始動。さらにはエンジンもふけあがり、ABSランプも消えています。

ここから答え合わせです。

ランクルのトラブルはオルタネーターの不良でした。エンジンがかかっていると通常オルタネーターが発電をしてバッテリーに電気をためるわけですが、それができませんでした。

その為バッテリーの電気を使い果たしてしまうと、エンジンすらかからなくなります。ABSランプが点灯していたのは、安定化電源である12Vを下回って7Vしかなかったからです。

その時OBDをもっていかなかったので、データを読んでいませんがおそらくABSランプは電源電圧不良系統のコードだと推測します。

オルタネーターがパンクしてバッテリー上がり。電源供給が弱くてABSランプが点灯。

でもなんでエンジンがかかっていたのか?

12Vを切ったとしてもエンジンはある程度かかっている

僕もFC3Sに乗っていたころに経験したことがあります。走行中にFC3Sのウィークポイントであるオルタネーターベルトが切れてしまい、メーターにチャージランプが点灯してしまいました。

とりあえずまっすぐに家まで帰り事なきを得ましたが、家でバッテリー電圧を計測してみるとたしか10V付近だったのを記憶しています。

そうなんです、12Vを切ったとしてもある程度エンジンは回っているんです。ただし7Vにまで下がってしまうとさすがにエンジンはふけません。

おそらく無理にアクセルを開けようとすると、そのとたんにストールしたはずです。そこまでは試していませんでした。

最大の犯人はランクルのバッテリー警告灯が点灯していなかったということ。最初からこの警告灯が点灯していれば一発でオルタネーターだろうって予測できたんですけど。

ブースターで繋げてメーターをONにするとバッテリー警告灯が点灯しません。そうですまさかのメーター電球切れでした。なんとまあいろいろと騙してくれる・・。

ということで、ランクルの修理はオルタネーターをリビルトに交換してバッテリー充電で終了となりました。

車から出題されているなぞなぞの様で、故障探求は面白い!

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