タイヤ交換の季節!ハブボルトの損傷に注意!ハブボルトが駄目になる原因と対策はこれ

いよいよ今シーズンもタイヤ履き替えの時期がやってきました。タイヤメーカーの人は、スタッドレスがシーズンに入ったという事で、毎日劇的な残業中と言っておりました。

雪が降らない地域の場合なら、スタッドレスタイヤへの交換はほとんどしないでしょう。行くが降る地域に遠出するという理由がなければ、一年中ノーマルタイヤのままかもしれません。

しかし、積雪地方に住んでいる人は11月から12月頭にかけて、スタッドレスタイヤへの履き替えシーズンになります。

タイヤ交換で一番怖いのは、ハブボルトの損傷です。ハブボルトというのは、タイヤの雄ネジ側のこと。タイヤって、ホイールナットを外してから取り外します。

雌ネジであるホイールナットは交換するのはとても簡単です。しかし雄ネジのハブボルトは交換が非常に困難です。

ここではハブボルトを損傷しかねない原因を上げていきます。

規定トルクを守らないとハブボルトが駄目になる

ハブボルトを一番駄目にしてしまうのは、タイヤのネジの締め付けトルクを守らないこと。タイヤのネジって、それぞれ車種ごとに決まった強さで締め付けるようになっています。

軽自動車から乗用車の、ホイールナット締め付けトルクは100N・m前後が多いです。

この締め付けトルク、強すぎでも弱すぎてもハブボルトを駄目にします。

強く締めすぎると、ネジ山が伸びてしまう。逆に緩すぎるとタイヤが緩んできてガタツキが発生してネジを損傷します。

きちんとしたトルクレンチを使う事。

規定トルクで締め付けた後に、100kmほど走ってから増し締めするのが正解です。

ホイールナットを脱着時にネジ山を清掃すること

次に、タイヤのホイールナットを脱着した後、タイヤを付け替える前の話。お勧めなのがハブボルトとホイールナットをパーツクリーナーで掃除しておくこと。

この意味は何かというと、タイヤのネジ山にゴミが付着していたとします。それに気が付かないでホイールナットを締めつけてしまうとどうなるか?

締める時はまあ、なんとか締められる。だけど次回緩めようとすると、ハブボルトを損傷させてしまうことがあるんです。特に固い異物を噛みこんだ時など。

錆びたアルミホイールの塗装片なんかもよくないです。

なので、タイヤをつける前にハブボルトとホイールナットをパーツクリーナーでさっと洗浄してあげること。

もちろん、ハブボルトに変な潤滑剤の類は塗らないこと。特にモリブデン系を塗布してしまうと、トルクレンチの締め付け以上に力がかかって締まってしまい、ホイールを駄目にします。

あくまでも洗浄を目的とします。僕はお客さんの車を整備している時は必ず実践しています。自分が脱着したタイヤが原因でハブボルトが駄目になったと言われるのは絶対に嫌ですから。

錆がハブボルトを駄目にする!貫通ナットから袋ナットへ交換を!

まずはこちらをご覧ください。

どうですか?ものすごい錆びてますね。この写真で問題なのは、ホイールナットが貫通タイプで、飛び出ているハブボルトの先端も錆びているということです。

どういうことか?

ハブボルトが錆びてくると、その錆粉をネジ山に噛みこむことが多々あります。写真のように貫通タイプのホイールナットを使うと、ハブボルトの先端を駄目にしてしまう。

ネジを外そうとゆるめたら、途中で回らなくなる可能性があるんです。

これを防ぐにはホイールナットを袋タイプへ交換する。

袋ナットにすると、ハブボルトが外に出ないので、ボルト自体を保護してくれるんです。

地味だけど非常に効果的です。

写真のように錆びついてしまっていると、ハブボルトとホイールナットを全て交換したほうがいいと思います。

ホイールナットは1個100円から!ハブボルトは6000円から

ホイールナットは1個100円くらいから売っています。16個なら1600円。20個なら2000円です。

タイヤ交換時に一緒に換えちゃえば問題ないです。

ではハブボルトはどうか?軽トラックのハブボルトでも交換工賃が6000円近くかかります。部品代と消費税などを入れると8000円近くになるかなと。

どうしてかというと、足回りをここまで分解しないと交換ができない車があります。

そうでなくても、ブレーキローターを外したりしないといけないので、工賃が非常にかさみます。簡単にいうと、とても交換しにくいネジなんです。

たかが1本のネジを交換するのに7000円も払いたくないですよね?だとしたら、タイヤ交換時には清掃してから組み付ける。トルクレンチを使う。ホイールナットは袋ナットへ交換するなどの対策をしてください。

タイヤのネジが折れてしまったら、すぐに整備工場へ相談しましょう。おそらくハブボルトを在庫しているかというと、ちょっと微妙なので後日修理になるかもしれません。

タイヤは車と路面を結ぶ唯一の部品です。タイヤ交換を甘く見ていると、痛いしっぺ返しが来るので注意してください。

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