危険!ロアアームは定期交換を!急にハンドル効かなくなる恐れ!交換後は足廻り調整は必須

車を構成している部品の中で、とかくトラブルが起きやすく最重要な役割を担っているものは何かというと、ロアアームです。

もちろんその他にも重要なパーツはありますが、近年このロアアームに関するトラブルが多いです。少し前のスズキ車で頻繁に起きた、ロアアームボールジョイント抜け。

これは走行中の段差を乗り上げる衝撃で、ロアアームからボールジョイントが抜けてしまうもの。

結果、ハンドル操作が効かなくなって大事故につながる超危険なものです。

僕の車も走行12万キロをこえ、一度もロアアームを交換していないので先日交換してみました。

ロアアームの役割を認識しよう!

ロアアームの役割を見てみましょう。説明するより、写真で見るのが分かりやすい。

前輪を下から支えているアームがロアアームです。

ロアアームはナックルに接続されています。ナックルとの結合部が、人間でいうところの関節になるボールジョイント。

このボールジョイントが劣化してくるとガタツキ出して、段差の衝撃などで急に抜けてしまいます。

ボールジョイントが抜けると、ナックルはストラットにつながるだけになり、中宙り状態に陥ります。ハンドル操作が全く効かなくなってしまう。

写真の部分がボールジョイントです。ジョイントを保護するブーツが付いています。このブーツが切れてしまうと内部に水が入り錆びつきます。

するとジョイントが痩せてしまい、抜けやすくなる。もちろんブーツが切れていると車検に通らなくなるため、ブーツの交換が必要です。

ロアアームには2つの形状があります。ボールジョイントの部分だけで交換ができるタイプと、アームアッセンブリでしかジョイントを交換できない一体型タイプ。

僕が乗ってる車は一体型のタイプです。この手の車はロアアームごとの交換が必要になります。

ロアアームは定期交換部品である!

ロアアームはボールジョイントだけでなく、ブッシュなども圧入されています。長年使ってくると、この辺りも切れてくるので、定期交換部品になります。

早い車だと5万キロ位で、ジョイントにガタツキがでるものもあります。

僕が乗っていた車はガタツキこそ出ていませんでしたが、10年12万キロを経過しているので交換しておきました。足廻りのガタツキで一番危ないのがロアアームです。

ロアアーム交換後は足廻りの調整が必須項目に

ちなみにロアアームを交換すると、足廻りの調整は必須項目となります。

試しにアームを交換して、乗り出してみました。するとハンドルのセンターがこのくらいズレていた。

この時点で不快感全開です。おそらくサイドスリップも大幅に狂っているだろうと測定してみるとどうか?

こちらは意外にも基準値に入っていました。アウト0.4mm。イン、アウト共に5mmを超えると車検に通らなくなります。

ロアアームを交換する際に、アーム取り付け部が楕円になってしました。

これは何を意味するかというと、アームの取り付けで足廻りのアライメントを変更できるということ。

車検に関係するのはサイドスリップだけですが、キャスターやキャンバー、キングピン傾角などできる限り測定して調整しないとよくありません。

アライメントゲージを当てて、基準値の中にはいっていたので、ハンドルのセンターとサイドスリップを再調整しておきました。

足廻りをきちんと調整しておかないと、タイヤの方べりや変摩耗を促進してしまいます。

理想を言うのであれば、アームやブッシュなどを総入れ替えして4輪アライメントテスターで調整をかけること。それをやってくれる専門ショップもあります。

アライメントテスターを持っていない工場が多いので、10年10万キロを超えてきたら、アーム類を一新するのも乗り心地もよくなるしガタガタ音もなくなるしでいいと思います。

もし、そこまで費用をかけないで安全に乗りたいというのであれば、ロアアームとタイロッドなどボールジョイント部は交換をしておきましょう。

僕がやってるYouTubeチャンネルでは、オイル交換にまつわることもたくさん実験しているのでよかったらチャンネル登録おねがいします。

MHOチャンネル

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする