ネジに悩む

まさにこれは究極のお題だと思います。そのタイトルもネジに悩む。
たかがネジ。されどネジ。自動車には一体何千個のネジが使われているのでしょうか?
そのネジですが、自動車整備をする際にはネジを外してはめます。
この単純作業ですが、時に整備士を苦しませる。

まずは錆びているネジ。
もうこれは簡単に折れてしまいます。錆びて固着しているので、普通に回せば必ず折れるのが多い。
とにかく、潤滑剤をかけて放置。暫くして少し回してみる。回りそうなら、回しては締めてまた回す。回しては締めてまた回す。この繰り返しをして何とか抜く。このアクションすら許してくれない
ネジにいたっては折って、リカバリーを逆に考えた方がいい。
排気系の錆びたネジなどは、酸素であぶって真っ赤に焼いて外します。ねじ山が残っていない場合でもロッキングプライヤーでつかんで回せば結構廻る。最悪は溶断してしまいます。

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固すぎるネジ。
ダレが締めたのであろう、ありえないトルクでしまっているネジ。うんざりするのが大型のホイールナット。
きちんとした工場であれば、トルクレンチで締めているが、GSなどでタイヤ交換を依頼するとインパクトレンチでガンガン締め付けてある。先日もスタンドからの要請でクリップボルトを交換した。
が、普通のインパクトでは緩まなくてかなり苦戦を強いられた。スピンナーに長いパイプをかけて
一気に回しました。

舐めているネジ
これも困ります。ねじ山が舐めているのか、溝が舐めているのかさまざまです。困るのが、
締めようと思ったら舐めているネジ。これは強引に締めていくと途中で折れるか、それとも2度と外せなくなるか。
タップとダイスで新しいねじ山を切ってやる必要があります。

リカバリーが出来る部分ならいいんですが、エンジンの裏側のネジが舐めてしまったなんてことになったらリカバリーするのにエンジンを下ろさないといけない。たかがネジ、されどネジ。
作業スピードを左右させてくれるのは本当にネジに左右されるのでありました。

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