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13年間一度も交換していないブレーキオイルの色。これではすぐにベーパーロックを起こしてしまう

ブレーキオイルです。

左が新品のブレーキオイル。右が使用済みのブレーキオイル。

車検で入ってきたトラックですが、
ブレーキの殆どが全滅でした。

記録簿を見たら、平成7年式ながら、一度もブレーキオイルを交換したことのない
ツワモノだったのです。
なんと13年間!!

4輪ドラムながら、全てのシリンダーカップキットを交換して、
ブレーキラインに残っているブレーキオイルを全て排出させるため

ブレーキオイル量を1,5リットル以上使ったと思います。

すごい色でしょう!?

MHOエンジニアリングを閲覧してくれている方には当たり前のことかもしれませんが、

ブレーキオイルは指定交換部品です。

MHO的に解説するとエンジンオイルよりも交換には気を使ったほうがいいと思われる
フルード・オイルの中で一番大切なものだと思います。

このサイトでも何度も書いてきましたが、ブレーキって言うのは
車を止める機構。

加速している車が止まらなかったら、すぐに事故につながるわけで
人命を預かる一番の役割を果たしているオイルなのです。

エンジンオイルは交換していなくても死にはしないけど
ブレーキオイルを交換しないでいると

沸点が下がってベーパーロックを誘発して
ブレーキが効かなくなり、事故につながる。

とても危険です。

ブレーキオイルって交換するのはフルードの中では結構大変な部類に入ります。
殆どの車はタイヤを外さないと駄目ですからね。

交換工賃も5,6000円くらいするでしょうね。

オイル代とあわせて1万円くらいはするかもしれない。
でもブレーキオイルというものは、車検時には最低交換するようにしましょう。

ブレーキオイルはホイールシリンダーやディスクキャリパーの中に入っている部分というのは
循環されるわけでもなくずっと熱にさらされ続けます。

エンジンオイルは4リットルなら4リットル全てを循環しながら使うけど
ブレーキオイルは基本的には循環されない。
だから交換が大切。

循環されないまま熱を持って、ブレーキオイルが固体化して
ホイールシリンダーから液漏れを発生させるケースが殆ど。

逆にブレーキオイルを定期的に交換している車両は
ブレーキフルード漏れって殆ど起こりませんからね。

シリンダーのカップキットを交換してもまた漏れてきたなら
ホイールシリンダーをASSYで換えたほうがいい。

カップだけまた変えても漏れてくるだけだからね。しばらくしたら。

ブレーキオイルって、車を構成するフルードの中で一番大切だということを
覚えておきましょう。