衝撃!こんなにひどいエンジン内部初めて!整備士人生の中で一番ひどいエンジン内部と修理

自動車整備士になって十数年。今までで最強にヤバいエンジンはどんなエンジンだったかを紹介します。

まずはこちらをご覧ください。

エンジンから結構な異音が発生して、オイル漏れもひどかったのでエンジンのヘッドカバーを開けたらこの状態でした。真っ黒でスラッジが相当堆積しています。

もう何が何だかわからないような状態です。

そもそも何故エンジン内部がこんな状態に陥ってしまったのか?

エンジンオイルの交換を2万キロ以上していなかった結果

エンジンのヘッドカバーを開けた時、スラッジが堆積している光景を目の当たりにすることはよくあります。ですが、このプレオに限って言うと整備士人生で一番ひどかったエンジンでした。

一体全体何がどうしたらこうなってしまうのか?

結論を先に書くと、エンジンオイルの交換を怠っていた結果です。どのくらいオイル交換をしていなかったのか?メーター読みで2万キロオーバー。車検から車検までオイル交換が成されていませんでした。

当然、レベルゲージにオイルはついてくるはずもなく、ヘッドカバーを開けたらこの状態です。

エンジンのメカニカルノイズも相当なもので、修理はシリンダーヘッドを下ろしてヘッドのOHを実施しました。

エンジンには当たり外れがありますが、すごいのはこの時代のスバルのエンジンEN07は頑丈でしたね。こんな使い方をされていても普通にエンジンがかかっていました。

異音こそしていましたが、腰下が致命傷な打音などは発生していませんでした。

エンジンの摺動部には傷がついていた

エンジンの各部品を洗浄して、ステムシールなどを交換。各部クリアランス調整をしましたが、やはり若干の傷は各部に見受けられました。

カムシャフトの台座部はご覧の通り。本来ならヘッドを交換してもいいくらいです。でもそこまでやるならエンジン載せ替えたほうがいいわけで、可能な限りの洗浄とクリアランス調整で修理は終了しました。

この車に限って言うと、ここから先どの程度長く使うかわからないということでした。

ヘッドからはオイル漏れなどが発生していましたが、歪みなどはなし。

もともとはこんな状態であるはずのエンジン。これがあそこまでスラッジが堆積してしまうのだから相当です。

オイル交換をしなくても壊れにくいエンジンも確かに存在する

エンジンによっては

「オイルが入ってないのに、異音もせず動いているの?」

というエンジンも存在します。お客さんの中には

「オイルランプが点灯したからそろそろオイル交換だな!」

といって来店する人もいます。実話です。

そのエンジンはオイルを点検すると確かにオイルが入ってない。ドレンボルトを外してもオイルが出てこないくらいです。

それでも異音せずに使えているのも確かに存在しています。

そうかと思えば、すこしオイル交換を怠けているだけですぐに異音を発生するエンジンも存在します。この辺は当たりはずれというよりは基本の設計によるところかな。

三菱の3G83とかスバルのEN07なんかは頑丈でしたね。オイル漏れこそあるものの、オイル交換を怠けていてもコンロッドから打音が発生するところまでは至らない場合が多かったです。

オイル交換を怠けていると車両火災につながるので注意

エンジンオイルの交換を怠けていると車両火災に陥ることがあります。

実際に燃えてしまった車が多々あり、各自動車メーカーや国交省はオイル交換の重要性を訴えています。

オイルで怖いのが焼き付きです。焼き付きにつながる原因は量が不足することによる潤滑不良。

エンジンオイルは少しずつ燃えたりして減ってくるのが普通。メーカーの交換距離がロングライフ化されたからと言って、オイルの量をチェックしないのはまずいです。

オイルの性能が上がったといっても、量だけは必ず定期的にチェックするようにしてください。

このプレオ、ヘッドにここまでスラッジが堆積していたのでオイルパンもはがしてストレーナーも徹底的に清掃しました。

オイルストレーナーにスラッジが溜まっていると、オイルがうまく吸い出せなくて油圧が上がらなくなり結果焼き付きます。

エンジンオイルの交換ってすごく基本的なメンテナンスながら重要です。後にも先にもここまでスラッジが堆積したエンジンに遭遇することはほとんどなかったです。

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