オイル交換13回で20万キロに到達したプロボックスとADバン!商用リースのコスパの高さ!

会社で使っている社用車って、リース車両が多いです。特に営業で使っている車などは、走行距離があっという間にかさんでしまう為、新車を降ろしてもすぐに乗りつぶしてしまいます。

僕が遭遇した中で、一番走行距離が伸びていた車は1年間に5万キロを超える過走行車です。タクシーは整備をしたことがないので、どの程度距離が伸びるのか見たことがありませんが、商用車のリース車両も相当なものです。

1年間で5万キロ乗りつぶしてしまうという事は、4年で20万キロに到達します。20万キロ位までは、今の日本車であれば全然問題なしです。ただ、ここから先になるとやはり若干故障などが発生してくることが多いです。

驚くべきはこれらリース車のオイル管理です。中にはたった13回弱のオイル交換で20万キロを超えた車体がゴロゴロしています。

オイル交換13回で20万キロを突破した車

こちらのADバンは、走行距離が25万キロを超えています。この車両はこの距離に達するまでに、オイル交換を16回しかしていません。

どの位の距離で交換をしているのかというと、15000kmごとです。リース車なので、リース会社が選定した基準でのオイル交換になります。もちろん途中でオイルが減っていたら、補充は有り。

15000km、1年ごとのオイル交換とオイルフィルター同時交換。この基準を守らないと整備しても請求ができません。

整備工場としては、せっかく整備してもリース会社に請求ができないとなると困ります。なので、リースの整備基準は守らないといけないわけです。

25万キロまでの間に16回のオイル交換。仮に5000km毎にオイル交換をしている人なら、25万キロまでに50回オイル交換をしている計算になります。

その差が34回です。

一回のオイル交換費用が、オイルとフィルター合わせて5000円だとすると、費用にしてなんと17万円になります。この金額は馬鹿になりませんね。

リース会社とすれば、最低限度のメンテナンス費用でリース期間を満了してもらうのが一番おいしいという事になります。もちろん途中で止まったりするとマズいので、その他の部品に関しては、走行距離と年数で交換になっています。

例えばファンベルトの類は車検ごとに交換を指示しているリース会社もあります。いかに費用をかけずに走行距離を伸ばせるか。どこのリース会社も同じ考えです。

オイル交換13回で20万キロ超えたプロボックス

こちらのプロボックスは、オイル交換が13回で20万キロに到達しました。

ADバンとプロボックス、あとはライトエースやボンゴなどが商用車として多く使われています。

でもこれらの車両が他の乗用車と比べて特別なエンジンを積んでいるのかというと、そうでもありません。

プロボックスに積んでいるエンジンは1NZで、幅広くトヨタの小型車に採用されています。つまり、トヨタの小型車は、それだけのポテンシャルを持っているということ。

もちろんADバンも同じ。

現行ADバンに搭載されているエンジンは、やはり日産の小型車に搭載されています。ティーダなども同じエンジンですからね。

シャシの足廻りなどを見ても、乗用車とさほどは変わらないのです。

日本のエンジンと車は、商用車に限らずとてもタフな作りになっているとも言えます。もちろんこれは、自動車メーカーのオイル交換基準を最低限守っているからというのもあります。

リース車って、どちらかというと過走行が多いです。

個人所有の車だと、15000kmに達するまで3年かかる人もいます。では3年オイル交換をしなくてもいいのかというと、そうではありません。

リース車は15000kmまたは1年でオイル交換と定めてる会社が多いので、例え15000kmに満たなくても、1年経過したオイルは有無を言わさず交換することになります。

オイルを使い倒すけれど、劣化した場合は距離が来なくても交換する。

エンジンのノイズは大きくなりがち

商用リースのメンテナンス基準は、勉強になるところが多いです。

しかしコストを最低限下げて長距離走行に耐えるという事なので、使い込んでくるとやはりノイズは目立ってきます。

特にヘッド回りのメカニカルノイズは大きくなりがちですね。

やはり荷物を積んで日本全国行脚する営業カーなので、車にするとかなり過酷な状況下ですから。

たった13回のオイル交換で20万キロを走破できるというのは、数字にしてみるとやはり驚異的に感じます。

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