MHO ENGINEERING

プレオです。ＲＡ２という型式。
スーパーチャージャーとＡＢＳを搭載したＣＶＴのモデルです。
昔この車のオイル漏れがひどくて、ボクがヘッドガスケットを交換した。

またオイルが漏れてくるということで、診断したらＲクランク付近だった。オーナーの了解を得て
ミッションを降ろすことになりました。

プレオのＣＶＴ降ろしです。

プレオ。ＲＡ２。このスバルの軽のエンジンは、サンバーと同じ４気筒ですが、
このエンジンとミッションとのつなぎ目のオイル漏れが結構あります。
Ｒクランクのシールと、クランクのベアリングキャップシールのどちらかが怪しくなる。今回は両方修理することに。

さくさく紹介。まずはバッテリーを外す。台座ごと。そのあとクーラントを抜いてラジエターを降ろす。

ちなみにラジエターにはＣＶＴオイルクーラーが装着されていますが、ラジエター側のホースで外さなくて
ミッション側で外したほうが楽です。
ラジエターのロアホースもエンジン側で外しましょう

それでこんな状態。上でできる作業は全部終わらせてエンジンをハンガーでつる。
シフトワイヤーを外したり、セルモーターとミッションのボルトを外したり、マウントの２箇所外す。
マウントを降ろしても下のメンバーがあるので、ミッションは下がらないので、それほど気を使う必要はありません

配線も大きいカプラー２箇所くらいかな

エンジンを吊っておく。下のメンバーをはずしてしまえば、エンジンを支えるものは
１箇所のマウントだけになってしまうからです。

続いて、左右のドライブシャフトをナックルごと外す。メンバーを降ろす必要があるからです。
ステアリングラックは車両側についているので大丈夫

マフラーも中間パイプを外す。プロペラシャフトもフロント部分で分岐して外す。
シャフトを外すとＣＶＴオイルが漏れてくるので本当はオイルを抜いたほうがいい。

ボクはサンバーのクロスジョイントをはめておきました。

フロントのスタビライザーを外して、センターメンバーを取り外す

これで車両からサスペンションメンバーを外す。これを外すとエンジンとミッションはハンガーで支えているようなものだから気をつけること。

続いてミッションとエンジンの結合部分を外していく。スピードメーターワイヤーは下からのほうが外しやすい。

クランクを回しながらリングギヤとトルコンの固定ボルト３本を外す。サービスホールがあります

あとはミッションを降ろすだけ

果たしてこんなクリアランスで落ちるのかと思ったけれど大丈夫。
ＣＶＴはミッションだけで降ろせます

続いてリングギヤを外して、リヤクランクの交換にうつります。
クランクベアリングキャップシールも交換するからオイルパンを剥がす

じゃーん。リヤクランク漏れ漏れです。ミッションを降ろしたかいがあった。

これでほぼ折り返し

オイルシールとベアリングキャップシールの交換に入ります

ＣＶＴ。トルコンに印をしたのはサービスホールからネジの部分を推測しやすくするため

クランクのベアリングキャップを外す。ここにもオイルシールがあって、へたってくるとミッションとのつぎめから
もれてくるんです

この黒い紐みたいなものがベアリングキャップシール

メタルも状態はかなり良くない。だけど交換するわけではないので仕方がない

新品のシール

リヤクランクのシールは先にはめておく

続いてクランクメタルの表面にオイルを塗布して、規定トルクで締め付ける。
そして隙間から液体ガスケットを塗布したベアリングキャップシールを差し込む。

クランクのベアリングキャップの締め付けトルクはは確か

４．０ｋｇｆ・ｍ＋－０．３ｋｇｆ　だったと思います。

オイルパンを掃除して、液体ガスケットを塗る

あとは組みつけていく

ミッションを搭載

足回りをもどす

オイル・クーラント・ＣＶＴオイルを入れて、エア抜き。テスト走行して洗車して終わり

プレオのオイル漏れ修理でした。