スズキから注意喚起!オイル交換不備で車両火災に!実際に車両火災寸前だったエブリィを紹介

とうとうスズキからも注意喚起がなされました。7月14日の整備情報をチェックしていると、スズキからエンジンオイルに起因する車両火災についての注意がありました。

これまでスバル、ふそう、日産、トヨタなど他の自動車メーカーが出しているものとほぼ同じです。結論を先に書くと、こういったフローになります。

メーカー指定のオイル交換タイミングでオイル交換をしていない→

オイルの量が減ったり劣化して、エンジン内部の潤滑に不備が出る→

そのまま使うとエンジン本体にダメージがでて、異音が発生→エンジンを高回転で回している時にコンロッドがシリンダーブロックを突き破ってエンジンに穴が開く→

穴が開いた場所からオイルが噴きだしてエキゾーストなどに付着、車両火災に至る。

各自動車メーカーがほぼ同じ注意喚起を順番にしているのは、この手のトラブルがなくならないからです。

もしかしたら、そんな注意書きがないからオイルを交換しなかったんだ!というクレームがメーカーに上がってきているのかもしれません。アナウンスをすることで、メーカー自身自己防衛になります。

アメリカなんかだと、即刻裁判につるし上げられる可能性だってありますから。

実際に車両火災寸前になったK6Aのエブリィ

整備士をやっていて、コンロッドがシリンダーブロックを突き破ってしまった車は数えるほどしか見たことがありません。

スバルのサンバー、ダイハツのハイゼット、そしてスズキのエブリィです。

一番最近ではエブリィです。

このエブリィに搭載されていたエンジンはK6Aです。ガラガラと異音がして、すごい音がしたのち停止してしまったということでレッカーされてきました。

間一髪です。

ここまで見事にブロックを突き破っている状態を見たのは初めてです。

エンジンはオイルまみれです。もし高温のエキゾースト系統にオイルが付着したら、オイルが燃えてしまい燃料ホースを溶かして一気に車両火災コースです。

エンジン内部ってオイルが循環しています。オイルはオイルパンに戻ってきて、オイルポンプで吸い上げられ各部へいきわたります。

問題のコンロッドにはオイルジェットがあり、ピストンに向かってオイルを噴射するようになっています。ピストン自身の潤滑もそうですが、冷却の効果も担っています。

このコンロッドがクランクシャフトから外れるということはどういうことか?

クランクシャフトとコンロッドはコンロッドベアリングを介して接続されています。オイルを交換しないでいるとコンロッドベアリングが駄目になってしまいます。

ここが打音の原因になります。

コンロッドとピストンはかなりのスピードで高速摺動しています。この大元である軸が破断するとそのエネルギーがエンジンを突き破るのも納得です。

最低限メーカー指定のタイミングでオイル交換を!

乗用車のエンジンオイル交換は最長で15000kmとなっています。軽自動車はNAのノーマルコンディションなら1万キロ。ターボなら5000km。

ターボのシビアコンデションは2500kmです。

これら走行距離だけでなく、時間軸でも管理する必要がでてきます。

この自動車メーカーのオイル交換時期を守っていれば、エンジンの性能は担保されます。

オイル交換を距離で管理している人が陥りやすいのが、時間管理ができていないこと。オイルは熱を加えると酸化が始まり劣化がするので、距離と時間軸で管理しないといけないのです。

ともあれ、高速でコンロッドがエンジンから飛びだすなんていうのは相当のことです。

オイルメンテナンスは基本中の基本なので、しっかり管理しましょう。

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