袋ナットか貫通ナットか

今日はホイールナットについてちょっとお伝えしたいと思います。

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タイヤをはめる時にホイールナットとばれるナットで車に締め付けますよね。このホイールナットですが、大きく分けて2種類に分類できます。それが通称ですが袋ナットと貫通ナット。

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この図で左側が貫通ナット。右側が袋ナットです。そのまんまですね。貫通ナットはクリップボルトが貫通します。袋ナットはクリップボルトが隠れる訳です。ではそれぞれどのような目的というか、メリットがあるのかというと

貫通ナットは単純に費用が安いです。袋ナットよりも安い。これがメリット。

袋ナットは貫通ナットよりは高価ですが、クリップボルトを保護できる。これがメリットです。

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それぞれ装着してみましたが、貫通ナットはクリップボルトが見えてしまっています。対して袋ナットは隠れていますね。この2つを比較した時、何からクリップボルトを守るかというと

「錆」

これに尽きると思います。特に山間地の積雪地帯では、凍結防止剤を散布します。これがクセもので、塩そのものなんですが、車を錆びさせる。当然貫通ナットで締め付けておくと、露出したクリップボルトの先っぽが錆びてきます。

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車によっては、貫通ナットで締め付けたときに、ネジ山が2、3山飛び出るケースもあります。この部分が塩害でやられてしまうと、いざホイールナットを外そうとするとネジ山を壊してしまうことがあるんです。実際に何度か遭遇したことがあるんですが、途中から回らなくなってしまう。整備工場などで作業をすれば、潤滑剤をたっぷりふきかけて、緩めては締めるの繰り返しを行うことで、なんとかクリップボルトを使える状態のまま取り外すことができます。が、人力でそれをやろうとするとすごく大変です。

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その点袋ナットだとクリップボルトがすっぽりと隠れて保護されるので、塩害から守ることができるということです。これは大きな違いになりますよ。錆が進行してくると、締め付け感覚が鈍ったりしてネジを傷めやすくもなります。最終的に折損してしまうことがあるので、出来る限りは袋ナットを使うようにすればそれらを防げます。

ホイールナットも盗難防止用のドレスアップタイプにするとなかなかかっこいいですよ。メーカーによってネジの大きさやピッチが違うので注意。

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