車の修理で純正部品ではなく、あえて社外部品を使って交換したい部分はここ!

車の部品は2通り存在します。カーメーカーの純正部品。純正部品以外の社外部品。一般的に純正部品のほうが信頼性が高く、価格も高くなります。

車を構成する部品全てにおいて、社外部品の設定ができているかというとそうでもありません。

社外部品は共用で使われている部品をメインに作られています。どういうことか?例えばトヨタ車で例を挙げると、ヴィッツやイスト、プロボックス、シエンタ、ポルテ。これらに搭載されているエンジンは1NZ。

社外部品メーカーとしては、この1NZエンジンの部品を製造すると一気に5車種の部品をラインナップしたことになるわけです。エアクリーナーやベルトなどが代表的です。

その車種専用部品だと部品の需要が少ないですが、共用部品に関して言うと対象車種が多くなるので社外部品メーカーも作るメリットが大いにある。

これを逆に考えると、その車種特有の部品であるヘッドライトやテールレンズなどは社外が設定されていないことが多いということです。

信頼性でいうと純正部品が間違いない

よく聞かれるのが、社外部品でいいの?純正じゃないと問題が出ない?という質問。これに関しては、信頼性を求めるのであれば純正をお勧めします。コストを考えるのなら社外を使ってもいいかなと。

純正部品というのは自動車メーカーがその車に対して製造している、メーカー製造の部品です。新車で購入して外的要因などでセンサを交換したとします。

例を挙げるとO2センサの配線を段差に乗り上げたときに擦ってしまって断線させてしまった。こういう場合は保証にはなりません。実費で交換が必要です。ただし、交換した部品をきちんと純正にしておくと、保証期間内はO2センサに不備が出たとしてもメーカーの方で考慮してくれると思います。

これが社外のO2センサに交換していれば、メーカー側も保証にはしてくれません。

このように、保証の問題になるときちんとした部品を使っているのかどうか?ということもメーカーでは天秤にかけてきます。

純正部品を使ったほうがいい部分は?

純正部品を必ず使ったほうがいいであろう部分はどこか?

これは交換が大変な部分や、重要な部分をあげておきます。例えばクラッチやタイミングベルトです。クラッチはエグゼディのクラッチキットもとてもいい商品ですが、交換をする際にミッションを降ろすなどかなり手間がかかります。

万が一の事を考えると純正部品にしておけば、のちのち安心です。タイミングベルトもそうです。社外部品でタイミングベルトキットは存在しますが、こちらも交換がかなり手間になるので、純正を使ったほうが安心です。

タイミングベルトは以前レガシィの中古車で交換をしようと社外品を取り寄せたことがあります。すると寸法に若干の問題があるのか、タイミングマークが合わなかったことがあります。その後、純正に取り直したらぴったりしました。

稀ですがこういう事があるので、交換が大変な場所や重要な部位は純正を使うのがベストです。補機ベルトやフィルター類は社外品でもいいと思います。

あえて純正ではなくて社外を使いたい部位はここ!

ここまで書いていくと、やっぱり部品は純正だな!なってしまいがちですが、あえて純正ではなくて社外品をお勧めしたい部位があります。

それはドライブシャフトブーツです。ただし条件があります。

ドライブシャフトブーツは社外部品で「割れブーツ」と呼ばれているものが販売されています。

純正のドライブシャフトブーツは交換をするとなると、ドライブシャフトを分解しないとできません。

社外の割れブーツは、ドライブシャフトを車からばらす必要なく交換ができる優れものです。

仕組みは簡単で、新品のブーツが最初から割れています。古いブーツを切って外した後、この割れている部分からドライブシャフトにあてがって、接着剤で溶着するのです。

これにより分解しないでもブーツが交換できるようになっています。

接着剤なんかでくっつけて耐久性は大丈夫なの?と疑問に思うかもしれません。しかしこれが良くできていて、問題ありません。

下手したら純正と同じかそれ以上の耐久性をもっています。

純正部品で交換すると、ドライブシャフトを分解しないと交換ができない為工賃が割高です。場所によってはミッションオイルも抜けちゃうことがあります。

割れブーツを使うことで工賃がぐっと抑えられる。経済的にやさしい部品です。もちろん信頼性も抜群です。

なので、ドライブシャフトブーツに関して言うとあえて社外部品の割れブーツをお勧めします。

純正しか設定がない場合はしょうがないですけどね。

純正部品と社外部品。うまく使い分けて整備コストを下げながら修理していくのがお勧めできます。

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