商用車にはなぜマニュアルが多いのかを考えてみた

本日は商用車は何故マニュアルが多い?というタイトルでお話しをしたいと思います。
これは、以前何かの質問コーナーで目にかけた内容を参考にしています。その質問コーナーでの問いかけは
「マニュアルとオートマ、経済性に優れるのはどちらでしょうか?」
といった内容だったと思います。それを踏まえて考えて見ましょう。
まずは質問コーナーの問いかけについてのベストアンサーでの回答は確か、
「故障が少ない」

というものに選ばれていたと思います。これについては僕も同じ答えを持っています。
やはり電子制御のオートマというものは、いろいろなものが複雑に組み合って自動変速をしています。
それらをコントロールするのは油圧だったり、各センサーだったり、温度だったり、車速だったり
そのいずれかでも故障をしてしまうと、正常に動かなくなる。
これに対してマニュアルは、機械式のギヤチェンジ。人間が任意でギヤを選択して入力をしていく。
あまり知られていないことですが、5速のうち1つのギヤがぶっ壊れても、場合によっては走行が可能です。
他のギヤを使って走行してくればいい。そういう意味合いを込めてもマニュアルは人間の手でリカバリーができる余地が十分にあり、重大な故障を起こしにくいといえますね。

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では商用車は何故マニュアルが多いのかというと、それらに加えて価格も理由に挙げられてくるかなと。
オートマに比べてマニュアルトランスミッションのほうが、その構造上やはり部品点数が圧倒的に少ないので車両価格が安くなる。リセールバリューは悪いですが、乗りつぶしを考えている商用車については売り出しの値段など最初から考えていない。なのでマニュアルといえるかもしれない。
しかし、マニュアルもドライバーによってはメンテナンス費用が大きく変わるというデメリットもあります。
それはやはりクラッチ板。このクラッチをうまく使いこなせるか否かがポイントになり、
うちの会社のほかの部署でも、配達要員として雇われていた人があまりにクラッチを滑らしてしまうので
他の部署に飛ばされてしまったなんてケースもありました。
その車両は4WDのエルフのダンプカーなので、クラッチをOHする僕らの身にもなってくれというそんな理由ではないですが、部品代も高いしという意味合いだったのかもしれない。
まぁ、でもボクがもし会社の社長であれば、マニュアルは選択しないかもしれない。
やはり、イージードライブであるオートマを採用して社員に気持ちよく使ってもらう。壊れたら仕方がない。
車を運転することで、ストレスを感じてしまい仕事に力を発揮できないでいるなんてことにならないように体に負担のないオートマを選ぶかもしれないね。今の時代、オートマもタフになってきたし、
そうそうミッションのトラブルは経験しないですからね。

それにしてもいまだ商用車についてはマニュアルトランスミッションが多いのでありました。
そうでもないと、どんどんマニュアルの採用がなくなって行っちゃうからそれはそれでいいんだと思いますけどね。

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